節分といえばやっぱり豆まきですが、最近では恵方巻きを食べる家庭も増えているようですね。
恵方巻きはコンビニから広まった・・・なんて言われていますが、毎年節分にはどこのスーパーやコンビニにも恵方巻きが山積みされるようになりました。
また、恵方巻きもバラエティにとんでいて、巻いていれば何でもいい(笑)
とばかりにロールケーキなんかも登場しています。
さて、そもそも節分とはなんぞや?
そしてどうして節分に恵方巻きを食べるのか?
そんな疑問にお答えさせて頂こうと思います。
そういえば恵方巻きっていつから全国区になったんでしたっけ???
【節分行事】由来はなに?
節分って2月3日だと思っていませんか?
実は違うんです!
節分とは、立春・立夏・立秋・立冬というそれぞれの季節の変わり目の前日のことを言い、季節の変わり目には鬼が出現しやすいという言い伝えがあったそうです。
ではどうして立春の節分だけがメジャーになったのでしょうか?
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旧暦での節分
立春は二十四節気の第一節気にあたり、旧暦で年の始めとされていました。
この二十四節気は中国で用いられていたもので、1年を24等分した暦のようなものです。
立春の節分の日が現在の大晦日にあたるため、特にこの日の節分が重要視されたという経緯があり、これは江戸時代から始まったようです。
雑節での節分
雑節とは、日本古来のもので生活文化から生まれ、主に農作業の目安とされていました。
節分の他にも彼岸や八十八夜、土用などといった今でも日本人にとって馴染み深いものがあり、日本人が培ってきた知恵と経験が作り出したものといえます。
この雑節においても節分は立春の前日とされ、邪気を払うという言われがありました。
このようなことから節分は立春の前日とされ、季節の変わり目に出やすいと言われた鬼を追い払うために、豆まきをするようになったそうです。
でもちょっと待って!
じゃあどうして恵方巻きを節分に食べるようになったのでしょうか?
そしてなにやら「夏の節分」なるものがメジャーになりつつあるそうです。
え、この「夏の節分」とは一体なに???
夏にも節分がある
旧暦では節分は年に4回あり、
「立秋の前日の節分にも恵方巻きを食べましょう♪ 」
というのが「夏の節分」です。
お盆前頃にスーパーやコンビニで恵方巻きが並んでいるのを見たことはありませんか?
だんだんこの「夏の節分」が広まりつつあるようです。
ちょっと斜めから見ると「夏の節分」というイベントに乗っかった単なる恵方巻き販売作戦のような気もしますが・・・(笑)
実は、夏の節分に恵方巻きが売られたのは結構前からで、イオンでは2010年から、セブンイレブンでは2012年から販売をスタートしています。
これに便乗した形で他のスーパーやコンビニも販売を始め、だんだん広がっていったようですよ。
夏らしい辛さを売りにした恵方巻なんかも売られていて、食欲が落ちた時などそそられますよね。
でも、節分って邪気を追い払うために豆まきをするんじゃないの?
どうして恵方巻きなの?
そんな疑問を調べてみました。
【節分行事】恵方巻きの意味と食べ方は?
恵方巻きとは、節分に恵方の方角を向いて巻き寿司を食べる、というもので大阪発祥だと言われていますが、正確なところはわかっていないそうです。
恵方とは?
まずは、恵方についてですが、これは歳徳神がいる方角のことをいいます。
歳徳神はその年の福徳を司る神と言われていて、何かをするときには恵方を向いておこなうといいとされています。
初詣は自宅から恵方の方角にある神社にお参りするといい、なんていう習慣もありますよね。
恵方巻きにはどんな意味がある?
恵方巻きの由来には諸説あるようで、やはり商魂たくましい大阪(笑)
大阪鮓商組合後援会が、「節分に海苔巻きを食べると幸運が訪れる」と宣伝した説や、
海苔屋組合が「節分に恵方を向いて巻き寿司を食べると家族が幸せになる。。。」なんていう宣伝をしていたからという説などもあります。
また、江戸時代に節分をお祝いする際、商売繁盛を願って巻き寿司を丸かじりした「丸かぶり寿司」が発祥、ともいわれています。
どの説が正しいというよりは、こういった風習や企業の努力により徐々に大阪の庶民に広まっていったのかもしれませんね。
恵方を向いて何かをするというのは古来から縁起がいいとされているので、一般的にも受け入れられたのかもしれません。
そして丸かじりするのは、願い事を一気に食べることで逃すことなく叶えられる、という意味があるそうです。
途中で食べるのを止めてしまうと、その願い事や運が逃げてしまうと言われているので、最後まで食べきるようにしましょう。
恵方巻きの食べ方と2019年の恵方は?
2019年の節分は2月3日です。ちなみに夏の節分は8月7日となっています。
恵方は「東北東」なので、東北東を向いて願い事をしながら無言で食べましょう。
どうして無言なのかというと、話をしてしまうと運が逃げてしまうと言われているからです。
ご自宅で作る場合、巻き寿司は縁が切れたりしないように包丁で切ってはいけないルールとなっていて、七福神のように7つの具材を使うのがいいとされています。
子供も食べるのに、「7種類なんて太くなりすぎて無理!」な場合は、種類が奇数なら大丈夫!
食べやすいサイズでお作りください。
【節分行事】恵方巻きはいつから全国に広まった?
大阪では古くから恵方巻きを食べる習慣があり、1970年代に大阪の海苔屋組合が海苔の消費を促すため、寿司屋と共同で「幸運巻き寿司キャンペーン」を始めてから広まったという説があります。
そして全国区へと押し上げたのはやっぱりコンビニ。
最初に始めたのはファミリーマートで、1983年に大阪と兵庫で販売をスタート。
そして1989年にはセブンイレブンが追随し、全国に広まったのは1998年、現在のように大きく展開したのは2000年以降だといわれています。
ミツカンの調査では、全国での恵方巻きの認知度は、2002年で53%、2005年には88%となったそうです。
そりゃあ、あれだけ店頭に並べられると認知度も上がりますよね(笑)
大阪以外の多くの方は、よくわからないまま”縁起がいい”くらいの感覚で食べているのではないでしょうか。 わたしもその一人ですが(笑)
このようにある意味売り上げ目的のために、コンビニやスーパーが仕掛けたといってもいい恵方巻きですが、ちょっと付け加えさせていただくと1983年にファミーリーマートが始める以前に小僧寿しが「縁起巻」という商品を全国で販売しています。
最近苦戦を強いられていると報道されている小僧寿し、どうなってしまうんでしょうかー?
ま、それはさておき、恵方巻を全国区にしたのは最初は大阪の海苔屋組合といった企業、そして小僧寿しのがんばりもありました。
最終的には全国の各店舗で恵方巻きテロ(笑)を展開したコンビニと、それに乗っかったスーパーや飲食店がこれでもか!というくらい商品を売り始めたことで、現在のように誰もが知る存在になりました。
さらに、恵方巻はもうすぐ豆まきを越しそうな勢いなんです!
ある調査によると、
「豆まきをする」が、2005年に56%それが2016年には35%にダウン。
「恵方巻を食べる」が、2005年の30%から2016年に35%までアップ。
もうすぐ逆転しそうな勢いですが、やはり豆まきは後片付けも面倒ですし、食べ物を撒くという行為もマイナスイメージかもしれませんね。
豆そのものを食べる機会が減っていることもあると思いますが・・・。
美味しいんですけどね。
さて、2月の恵方巻きはこのようにかなり定着してきましたが、夏の節分は今後大ヒットとなるのでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
節分は立春、立夏、立秋、立冬の前日のことをいうので、1年に4回やってきます。
旧暦では立春が新年にあたるので、いわば節分は大晦日にあたり立春の節分に邪気を払う豆まきが習慣となりました。
また、恵方巻きは大阪から始まったようですが、由来について正確なところはわかっていません。
大阪から全国へと広まったのは2000年代に入ってからで、スーパーやコンビニの恵方巻き商戦が功を奏したといえるでしょう。
2019年の恵方は「東北東」で、ご存知の通り節分は2月3日です。
夏の節分は8月7日、販売されている恵方巻きもかなりバラエティに富んでいますよね。
2019年はどんな恵方巻きが売られるのか、新商品を楽しみにしています♪