【節分行事】豆まきの作法といわしの食べ方は?食べる地域はどこ?

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節分といえばやっぱり思い浮かべるのは”豆まき”ですよね♪

毎年節分の日にはいろいろなお寺などで、有名人が豆まきしているシーンがテレビで放送されます。

豆まきは古くから伝わる日本の伝統文化、後世に伝えるためにもちゃんと作法は把握しておきたいものです。

 

しかしながら、豆まき以外にも、恵方巻きやいわしなどを食べるといった地域もあるので、そんな様々な節分の行事についてもご紹介させて頂こうと思います。

いわしを食べる風習があるのはどの地域?

そして、恵方巻きの発祥はどこなのかご存知ですか?

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節分の行事とは?

 

節分とは本来立春、立夏、立秋、立冬の前日のことをいうので、一年に4回あることになります。

しかしながら、旧暦では立春が新年とされ立春の前日の節分が大晦日にあたるため、立春の前の節分に邪気を追い払うという意味で、いろいろな行事が行われるようになったと言われています。

節分の行事①:豆まき

 

「鬼は〜外! 福は〜内!」なんて叫びながら豆まきをしますが、これは鬼は外に追い払い、福はこっちにやって来て、という意味ですよね。

この豆まきは節分に邪気(鬼)を追い払うためのもので、平安時代に宮中行事としておこなわれていた追儺(ついな)という行事が元だといわれています。

 

この追儺(ついな)とは中国から伝わったもので、鬼のお面をかぶった鬼役の人を弓矢で追い払うというものです。

 

また日本では古来より五穀は邪気を追い払うものとされていて、五穀のひとつである大豆を使って鬼を追い払う習慣があり、これらが現代おこなわれている豆まきのルーツではないかと言われています。

節分の行事②:豆を食べる

 

節分に自分の年の数だけ豆を食べたことってありますよね?

わたしは毎年食べています♪

 

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これは自分の年と同じ数の福を体に取り入れよう、っていう意味があるんです。

また、心の中にある邪気を払う、という言い伝えもあるんだとか。

さらに、次の一年も健康でいられますようにという願いを込めて、自分の年齢より一つ多く豆を食べる地域もあります。

節分の行事③:恵方巻き

 

恵方巻きは大阪が発祥ですが、ルーツについては諸説あり正確なところはわからないようですね。

お寿司屋さんや海苔屋さんの宣伝により広まったという説や、江戸時代に商売繁盛を願って食べた「丸かぶり寿司」という習慣が広まった、というものもあります。

 

この恵方巻きが今のように全国に広まったのは2000年以降のようで、その理由はただ単にお店にたくさん並ぶようになったからです(笑)

全国区として誰もが知るようになったのは、コンビニの戦略がありますがそれに追随したスーパーや飲食店の努力もありました。

今や豆まきを追い越しそうな勢いの恵方巻きですが、最近は立秋の節分に合わせた「夏の節分」を絶賛売り出し中(笑)です。

節分は他にも立夏や立冬もあるので、売れ行き次第では一年に4回恵方巻きが店頭に並ぶようになるかもしれませんね。

 

ところで、節分の日には豆以外にも、地域によっては色々なものを食べる風習があるそうです。

各地域では節分にこんなものが食べられています。

節分の行事④:その他の食べ物

こんにゃく(四国)

 

こんにゃくは腸をきれいにすることから、体の中の悪いものを出してしまうという、いわば清めの意味が込めて食べるそうです。

くじら料理(山口県)

 

大きなくじらを食べることで、大きな幸せが来るようにという祈りが込められています。

けんちん汁(関東)

 

諸説ありますが、修行僧が作った建長汁(けんちょうじる)がなまったというものや、肉や魚を使わないケンチェンという中国料理がなまったもの、というも説などがあります。

蕎麦(?)

 

蕎麦の名産地に多い風習という説もありますが、江戸時代から年越しそばとして旧暦で大晦日に当たる春分の前日の節分に、蕎麦を食べる習慣があったそうです。

 

このようにそれぞれの地域に根付いた文化があるので、時代の波に流されず受け継いでいくのも大事なことだと思います。

そのためにも、その意味をしっかりと理解しておくことが必要かもしれませんね。

 

他にもいわしを食べる地域もあるそうなので、もう少し下の方で詳しくご紹介させていただいております。

【節分行事】豆まきの作法は?

 

個人的には自由にやっても構わないと思っていますが、せっかくなら正しい作法で次の豆まきのときに実行してみてはいかがでしょうか。

 

豆は大豆が基本で(一部北海道や東北などでは落花生を使うようですが)必ず炒った大豆を使い、できれば前日から神棚にお供えしておきましょう。

生の大豆を使ってしまうと、拾われずにそのまま置いておくと芽が出てしまうかもしれず、

これは縁起が悪いとされているため、必ず大豆は炒ってからお使いください。

 

そして大豆を使う理由は、大豆は五穀(米、麦、ひえ、あわ、大豆)のひとつであり、五穀には精霊が宿っているとされているので、邪気を払うのに適していると考えられていたから。

また、「豆」「まめ」「摩目」というように魔の目に豆をぶつけることで、邪気を追い払うなんていう日本ならではの語呂合わせもあると言われています。

豆をまく人

 

なんとなく、一家の長である父さんが鬼役をすることが多いと思いますが、本来は家長が鬼を追い払う役目です。

また、年男も豆をまくのに良いとされているので、子供の場合だと12歳でしょうか。

 

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鬼は夜にやってくるため夜に家の奥から玄関に向かって全ての部屋で、窓から外に「鬼は外」と豆をまき、次に窓を閉めて「福は内」と、どちらも3回ずつ豆をまいていきます。

まき終わった豆

 

まき終わったら自分の年の数だけ豆を食べるか、お茶を注いで「福茶」として飲むと厄落としになると言われています。

そして最後にまいた豆を片付けましょう。

 

本来は家の中にまいた豆を拾って食べるのですが、無理にそうしなくても良いと思います。
節分には拾った豆を食べられるくらい、家の中は綺麗に掃除をして新年を迎えましょうという意味もあるので、豆は拾って食べるのが作法だといわれています。

 

でも拾って食べるのはちょっと。。。とお感じでしたら、落花生や節分用に個別包装してあるものを使ってみてはいかがでしょうか。

外にまいた豆は一軒家でしたらそのままでも良いと思いますが、マンションのように窓の外が共用スペースでしたらきちんと後片付けをしましょう。

 

食べなかった豆は、神棚か家の中の少し高いところに置いておくと、一年間落雷がないという言い伝えがあります。
もし捨てる場合は、半紙など白い紙に包んで捨てるようにしてくださいね。

【節分行事】いわしの食べ方と食べる地域はどこ?

 

節分の文化は豆まきと恵方巻きだけではなく、いわしを食べるという習慣があるのをご存知でしょうか?

ざっくり言うと関西地方が中心のようですが、いわしは食べるだけではなく魔除けとしても使われています。

 

鬼が嫌う尖ったものとして、焼いたいわしの頭と柊の小枝を一緒に飾ることで、魔除けになったり鬼が入ってこないとされていたそうで、「柊鰯(ひいらぎいわし)」「節分鰯」などと呼ばれています。

 

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そしていわしを食べる理由ですが、いわしは漢字で書くと魚へんに弱い「鰯」と書くぐらい、すぐに死んでしまう魚。
また語呂合わせでは「いわし」→「いやし」→「卑し」と言う意味もあって、弱くて卑しいものを食べることで消してしまう、という意味があったそうです。

 

ということで、いわしには鬼を追い払ったり魔除けになるという意味があったんですね。

また、いわしを焼いた煙にも効果があるそうなので、このような習慣がなかったあなたも魔除けとして節分にいわしを焼いてみてはいかがでしょうか。

まとめ

 

いかがでしたか?

豆まきの豆は炒った大豆を使い、夜に家長か年男が豆まきをするのが良いとされています。

まき終わった豆は拾って食べるか、お茶を注いで福茶にして飲むのが基本です。

残った豆は神棚など家の中の高いところに置いておくと落雷避けになると言われています。
もし捨てる場合は白い紙に包んで捨てるようにしましょう。

 

そして節分にいわしを食べるのは関西地方が中心で、他にも地域によってこんにゃくを食べたり、関東ではけんちん汁を食べるなんていう風習もあります。

節分とひとくちに言っても、その土地それぞれにいろんな文化があるんですね。
古来より大切に守られてきた節分という行事、これからもしっかり守っていきましょう。