毎年9月の半ばに夕方のニュースで勇壮な姿がアナウンスされる岸和田だんじり祭り。
いつかは1度は行ってみたいお祭りのではないでしょうか。
約300年の歴史をほこり、約50万人が動員される熱狂的なお祭りはどんなものか。
それは、地域内の町会(字・村・町)ごとに組織され、だんじりを曳行するお祭り。
町会ごとの組織は、年齢によって「世話人」「若頭」「組」「青年団」に分けられ、「曳行責任者」や「総括責任者」も決められる地域の結束の象徴です。
また、だんじりの上に乗って団扇を振り仰ぎ鼓舞しているのは、「大工方(だいくがた)」と呼びます。多くは、「組」から選出されます。
今年こそは、だんじり祭りに行きたいという方のためのポイントを整理しました。
【岸和田だんじり祭2019】開催日程は?
【岸和田だんじり祭】2019年開催日程
“岸和田だんじり祭り”は海側の町で行われる「9月祭礼」と、山側の町で開催される「10月祭礼」の2つの日程があります。
一般的に盛り上がりが高く、観光客の方も多数集まるのが海側の「9月祭礼」のだんじり祭りですので、本記事では「9月祭礼」についてまとめていきます。
「9月祭礼」のだんじり祭りは、敬老の日の前2日間と決まっています。
昔は、”敬老の日が9月15日”に固定だったので分かり易かったのですが、ハッピーマンデー制度の導入で日付が流動的になっています。
2019年は、9月14日(土)<宵宮>と15日(日)<本宮>の2日間となります。
開催日は流動的にはなったものの、3連休の土日になりますので観光客には行きやすくなりました。
地元の皆さんも2日目終了後にたっぷり呑んでも大丈夫なので、恩恵を受けているのではないでしょうか。
また、上記の日程の前にだんじりがちゃんと動くか練習する日があります。
それを「試験曳き」と呼ぶのですが、第一日曜日と本番の前日の午後に行われます。
こちらもお好きな方は見に行かれますし、練習とはいえテンション高めです。
【開催日スケジュール】
9月8日(日) | 14:00〜16:00 | 試験曳き |
9月13日(金) | 14:00〜16:00 | 試験曳き |
9月14日(土) | 6:00〜22:00 | 宵宮 |
9月15日(日) | 9:00〜22:00 | 本宮 |
【岸和田だんじり祭2019】駐車場などアクセス案内
【岸和田だんじり祭2019】のアクセス
だんじり祭りで、”海側の9月祭礼”といっても範囲が広いので地区で分かれています。
- 岸和田地区(岸和田駅、岸城神社、岸和田天満宮)
- 春木地区(弥栄神社周辺)
【公共交通機関】
南海本線 岸和田駅下車
※大変混雑が予想されます。各駅停車に乗り換えて、蛸地蔵駅または和泉大宮駅で降りることをお勧めします。
【車】
基本的には、お車での来場はお勧めしません。
古い街並みが残る地区ですので道幅は狭いですし、交通規制もほとんどで敷かれています。
【岸和田だんじり祭2019】臨時駐車場のご案内
①浜工業団地
住所:大阪府岸和田市地蔵浜町10
駐車可能台数:約1,600台
だんじり祭りのメインとも言えるショピングモール岸和田カンカンの「カンカン場」まで徒歩10分ほど。すぐに埋まるので早めに入庫されてください。
②地蔵浜交差点付近
住所:大阪府岸和田市地蔵浜町
駐車可能台数:約110台
こちらも「カンカン場」までほど近いので便利な駐車場です。
③岸和田競輪場第3・第4駐車場
住所:大阪府岸和田市春木若松町22−38
駐車可能台数:約1,500台
こちらは南海本線春木駅の近くなので、春木地区に行かれるならおすすめです。
または、最初からこちらに止めて、電車で移動というのも良い手ですね。
【岸和田だんじり祭2019】歴史や見どころを教えて!
【岸和田だんじり祭】歴史
岸和田だんじり祭は元禄16年(1703年)岸和田藩主の岡部長泰(おかべながやす)公が、「米」、「麦」、「豆」、「あわ」、「ひえ」など五穀豊穣を祈願して行った稲荷祭から始まったといわれています。
また、1745年(延享2年)に、茶屋新右衛門が大坂の祭をみて、夏祭に提灯を掲げたいと藩主に願い出たものが始まりという話もあります。
【岸和田だんじり祭】3つの見どころ
岸和田だんじり祭りにも、意外かもしれませんが桟敷席があります。
見せ場をしっかりと大迫力で観るにはおすすめです。
【料金表】
桟敷席のチケットは、株式会社大阪文庫さんがされているようですので、詳細はお問い合わせください。
チケットぴあやコンビニでも購入できるようです。
やりまわし
やはり一番の見どころは、「やりまわし」ですね。
「やりまわし」とは、皆さんが岸和田のだんじりといえばすぐに思い浮かぶ、カクッと角を曲がるアレです。
あなたも民家の屋根が壊れたりしてるシーンをご覧になったことがあると思いますが、醍醐味とも言えるシーンですね。
だんじりの上でうちわを振っているのが、先ほどご紹介した「大工方(だいくがた)」です。
この「やりまわし」を間近で見たいのは山々だと思います。その際は、警察や警備の指示に従うように気をつけてくださいね。
他のお祭りのように、ダラダラしていると事故に合う可能性があります。
現に、毎年のようにけが人が出ていますのでご注意ください。
灯入れ曳航
「灯入れ曳航」とは、夜のだんじりです。
一般的には昼間の荒々しい”動”の部分がばかりがクローズアップされますが、夜になるとそもそものだんじり祭りの起源にもある”提灯”に灯が点されます。
こちらは岸和田だんじり祭りの”静”の部分とも言え、岸和田の別の側面を感じることができますよ。
彫刻
だんじり祭りの”だんじり”って、よくブツかって壊れることが前提で簡易なものを用意しているんじゃないかと思っていませんか?
それは大きな間違いです!
近くで見ると非常に精緻な彫刻が施されていて美しいんですよ。
このように伝統技術を継承している若者もいて、代々受け継がれている歴史を別の側面からも感じていただけるとまた違った楽しみができますよ。
まとめ
いかがでしたか?
岸和田だんじり祭りに行きたくなりましたか?
一般に思われている荒々しい部分はもちろんですが、意外?に繊細な部分があります。
灯入れ曳航や彫刻なんてそうですよね。
そう言えば、筆者は若手の頃に春木地区に仕事でよく行っていましたが、客先の会長・社長が町会の何かの役員をやっていたようで、いつも夕方から会議のしているのに7月の下旬ごろから、だんじりの寄り合いがあるからという理由で全く話にならなくなっていたことを思い出しました(笑)
それぐらい地元では熱を入れて準備を進められています。
だからこそ、伝統が受け継がれて行くんですね。
それでは、安全にだけは気をつけて岸和田だんじりを楽しんでください。