春が近づいてくると、全国各地でお祭りが開催されます。
その中でも日枝神社の山王祭、神田神社の神田祭、富岡八幡宮の深川八幡祭を合わせた江戸三大祭が有名ですね。
長い歴史を持つ盛大なお祭りとなります。
そこでここでは、日本三大祭のひとつともなる神田祭の歴史と特徴、また、そば奉納や屋台情報など、様々な情報をご紹介します。
2019年開催の神田祭へお出掛けの際の参考にしてくださいね。
【神田祭2019】日程とアクセス
【神田祭2019】日程とスケジュール
日程:5月9日(木)~15日(水)
以下のスケジュールで各行事が行われます。
5月 9日(木)19時:鳳輦神輿遷座祭
5月10日(金)夕刻:氏子町会神輿神霊入れ
5月11日(土)終日:神幸祭(神田、日本橋、大手・丸の内、秋葉原巡行)
5月12日(日)終日:神輿宮入
5月14日(火) 18時:表千家家元奉仕献茶式明神能・幽玄の花
5月15日(水) 14時:例大祭
当日のスケジュールは変更の可能性もありますので、事前にチェックしてくださいね♪
【神田祭2019】アクセス
〇電車でアクセスする場合
JR/地下鉄丸ノ内線「御茶ノ水」駅より徒歩5分
地下鉄千代田線「新御茶ノ水」駅より徒歩5分
地下鉄銀座線「末広町」駅より徒歩5分
JR/地下鉄日比谷線「秋葉原」駅より徒歩7分
〇駐車場
参拝者駐車場:数台あり(もちろん神田祭の時は、期待できないですよ)
〇住所
〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目16−2
【神田祭2019】歴史と特徴
【神田祭】歴史や特徴はどうなっている?
神田祭は神田神社の祭礼として行われ、2015年には還座400年を迎えたとても歴史のある盛大なお祭りとして知られています。
正確な記録は残っていないもののこの神田神社が730年に創建されてから、毎年9月に開催されていたそうです。
これは、今でいうハロウィンのような秋の収穫祭としての意味を持っていたようです。
その後、1600年に徳川家康が関ヶ原の戦いへ挑む際、神田神社で勝利を祈祷した結果、勝利を挙げたことによって神田神社で開催する神田祭が縁起の良い祭礼として江戸城内にも神輿が入るほどのお祭りとなりました。
その結果、「天下祭」とも呼ばれるようになったんですよ。
江戸時代
江戸時代に行われていた神田祭は、現在のような神輿行列ではなく、山車行列を中心として巡行していました。
そんな祭礼は2年に1度、日枝神社の山王祭と神田祭が交互に行われるようになり、現在も隔年で開催されています。
明治時代
明治時代になると、文明開花とともにあらゆる場所に電柱が立ち、電線が張り巡らされたため山車行列の運行が困難となり、神輿行列のみが行われるようになったようです。
そして、神輿の巡業日数が2日、3日、4日と増えていったといいます。
明治25年には、これまで9月に開催されていた神田祭が、台風などの影響を考慮し、5月に変更されるようになりました。
その後もたびたび戦争によって神田祭の開催が延期になることもあったそうです。
大正時代
大正時代になると、山車巡業は行われなくなり、「神輿渡御祭」と名称変更されました。
関東大震災後、神田祭に使用していた神輿は消失してしまいましたが、新た復活を遂げて力強いお祭りを開催することに向かっていた矢先、太平洋戦争が勃発し終戦となるまで中止せざるを得ない状況となりました。
昭和
終戦後、昭和27年に神田祭が復活し、昭和29年には神輿渡御祭から「神幸祭」に名称変更されました。
日本がちょうど高度経済成長期に入り、時代とともに様々なものが普及し変化し始めると、神幸祭の日程のみならず、お祭りを開催する日数も増えるなど変化を見せました。
この頃から神田祭の日程が5月2日、3日に開催され、開催日数も2日間に設定されるなど、神輿や山車が少しずつ復活を遂げていきました。
平成
その後、時代は平成となり平成13年には附け祭が復活し、平成15年には江戸開幕400年記念大祭において、「船渡御」が復活しました。
大きく盛大な神田祭が歴史を思わせる形で復元し、その時代に合ったお祭りに形を変えることで新しく文化を築き上げてきたと言えるでしょう。
2019年 新年号へ
そして、2019年5月には平成の時代が終わり新年号へ改元されます。
新年号元年ということで、改元後すぐに行われる神田祭は力の入れようが例年以上となっていますので楽しみですね♪
専用サイトもオープンしていますので、ご覧ください。
江戸三大祭の特徴
ここからは、神田祭とともに江戸三大祭と言われている「三社祭」「深川八幡祭」「山王祭」のそれぞれの特徴をご紹介します。
山王祭の特徴は?
日枝神社の山王祭は、日本三大祭りの1つとして知られ、2年に1度、神田祭と交互に開催されています。
この山王祭では、祭礼行列が東京の中心部を練り歩き巡行を行います。
その他にも3歳から7歳の子供が参加し、無病息災を祈願する稚児行列が行われたり、納涼祭が開催されます。
また、山王祭の祭礼行列は、まるで江戸の王朝絵巻のように華麗で美しく、見物する私たちはすっかり巡行の行列に見惚れてしまうほど見応えのあるお祭りとして定着しています。
三社祭の特徴は?
三社祭は、浅草寺本堂の隣の浅草神社において、毎年5月に開催される東京三大祭りとして数えられるお祭りです。
三社祭は毎年3日間開催され、各日で開催内容も異なります。
・2日目:本社神輿3基を使用し、町内を渡り歩きます。
・3日目:3日目は神輿をかつぎ、クライマックスを迎えます。
また、三社祭では、田楽舞が踊られ、東京都無形民俗文化財に指定されているほどです。
獅子舞を使用し、子孫長久や悪病祓いも祈願します。
深川祭りの特徴は?
深川祭りは「深川八幡祭り」とも呼ばれ、日枝神社の山王祭と神田神社の神田祭と合わせて「江戸三大祭」として知られています。
この深川のお祭りでは、伝統的な掛け声として「ワッショイワッショイ」と叫び、観客から担ぎ手の人に対して清めの水をかけるなど、「水掛け祭り」とも呼ばれています。
担ぎ手と観客が一緒になって盛り上がり、お祭りを楽しむことができる参加型が特徴的。
このように、時代を超えて現在も私たちの文化の中に浸透している民衆のお祭りだと言えますね。
神田祭の食べ物といえば「そば」
神田祭では、「そばの実演奉納」があることから、神田祭=「そば」という風習が定着しています。
ここからは、神田祭で開催される江戸蕎麦打ちの実演奉納やお祭りで出展される屋台情報と屋台の出店時間についてみていきましょう。
【神田祭】そばの実演奉納
神田祭では、ソバリエ協会鵜の会を中心とし、蕎麦打ちの技術を実演奉納されます。
これは、そばが日本の下町文化であることの象徴とも言えますね。
そのため、現在も東京の下町で食べる「そば」が絶品で、日本の歴史的な食べ物であると言われているのです。
【神田祭】屋台情報
神田祭では、数々の屋台を楽しむことができます。
やっぱりお祭りとなれば屋台は欠かせませんよね。
しかも、神田祭で出店される屋台は種類がたくさんあるため、色んな食べ物を食べてお腹いっぱい満足できるでしょう。
そんな屋台にはいったいどんなお店が出店される予定なのでしょうか?
神田祭の屋台は、例年、以下のような出店があります。
・じゃがバター
・じゃが明太
・やきそば
・ポテト
・からあげ
・わたあめ
・ベビーカステラ
お祭りの屋台として王道のお店がたくさん出店されるので、屋台の楽しみでお祭りも楽しめること間違いありません。
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神田祭・町会神輿連合宮入。岩本町一丁目町会。 #神輿 #神輿渡御 #神輿担ぎ #神輿好き #神社 #神社巡り #神社仏閣 #神社仏閣巡り #神田祭 #神田祭り #神田明神 #連合渡御 #宮入り
出店場所は、神田神社を取り囲むように広がっていますので各方面からお越しになっても屋台をじっくり物色しながら楽しむことができますよ♪
お祭り当日は混雑が予想されますが、のんびりと慌てずにマイペースに満足いくまで楽しんでくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
日本三大祭のひとつとなる神田祭2019の歴史と特徴、また、そば奉納や屋台情報など、様々な情報をご紹介しました。
神田祭には古い歴史が現在にも受け継がれている、とても素敵なお祭りであることが分かりましたね。
2019年に開催される神田祭に、ぜひ足を運んでみられませんか?