私たち日本人は、とても胃腸がデリケートな人種であることはご存知ですか?
そのため、病気や食事だけではなく、ストレスなどメンタル面から受ける影響で胃腸炎を起こしやすい体質とも言えるんです。
そんな時、「甘酒」が胃腸の不調を改善してくれるんですよ。
ここでは、胃腸炎などの不調に見舞われた際に効果を発揮する「甘酒」の作用について解説します。
胃腸炎で消化器系がダウンすると何も食べられなくなって、どんどん体力が削られていきますよね。
そんな時に重宝するのが甘酒で、その甘味はブドウ糖100%で出来ています。
ブドウ糖とは、入院時の体力維持のために使われる点滴の中身ということはご存知の通りです。
つまり甘酒を飲む事で、点滴をした時のように体力を回復出来るのです。
胃腸炎とは
胃腸炎は、誰もが経験したことのある、とても辛い病気のひとつですよね。
ここからは、胃腸炎についてその原因や症状、感染経路などをみていきましょう。
胃腸炎とは?
胃腸炎は、胃と腸に炎症を起こしてしまう病気です。
その原因は、以下のような1どは聞いたことがある細菌やウイルスによるものです。
【細菌】
(「黄色ブドウ球菌」「サルモネラ」「ブドウ球菌」「腸炎ビブリオ」「病原性大腸菌」「カンピロバクター」)
【ウイルス】
(「ロタウイルス」「ノロウイルス」「エンテロウイルス」「アデノウイルス」)
また、食べ物から起こる食中毒も感染性胃腸炎のひとつとして知られています。
症状は、下痢や吐き気、嘔吐、腹痛が多く、発熱や疲労感といった全身症状に及ぶこともあります。
胃腸炎の感染経路は?
胃腸炎は細菌やウイルスを介し、人から人へと感染する可能性が高く、主に接触感染や経口感染が考えられます。
一般的に、病原体が付着した手で物を食べたりすることで簡単に感染してしまいます。
また、嘔吐下痢の症状がある場合にも関わらず、手洗いを徹底せずにそのまま人に触れて感染するケースも考えられます。
そのほかに、食べものや飲料水を加熱処理しないままに摂取した場合も、胃腸炎を起こす原因となってしまうこともあります。
一般的な潜伏期間は1〜3日と言われています。
気をつけて予防しないとね♪
【甘酒】胃腸炎をリカバリーする
胃腸炎は、とても辛い病気であることが分かりました。
この胃腸炎を効果的にリカバリーする方法のひとつに、「甘酒」を摂取することが挙げられます。
ここからは、甘酒を飲むことによる胃腸炎への効果についてみていきましょう。
【甘酒】「酒麹」と「米麹」のどちらが胃腸炎に効果的?
甘酒には酒粕から作るものと、米麹から作るものの2種類あります。
実際、胃腸炎に罹患した際に、飲むと効果を発揮すると言われているのが「米麹」から作った甘酒です。
米麹はお米を発酵させ作る甘酒なので、「ノンアルコール」かつ「豊富なブドウ糖」
「豊富なオリゴ糖」そして「アミノ酸」「ビタミンB」「食物繊維」「アミノ酸」「葉酸」を含むため、身体への吸収率が良く、弱った身体に必要な栄養素を届けることができます。
また、米麹から作る甘酒はノンアルコールのため、身体への刺激が少なく、傷ついた胃の粘膜をしっかりと保護してくれるビタミンBを豊富に含んでいるため、胃腸炎に罹患した際はおすすめです。
胃腸炎の時に注意したいこと
胃腸炎の時は、むやみに食べ物を摂取しては余計に吐き気を誘引させてしまいます。
そのため、何も口にせず胃を休めてください。
嘔吐の症状が落ち着き、食べ物を食べることができるようになるまでお休みしましょう。
その際は、胃腸に負担とならない消化に良いものから摂取するようにしましょう。
酒粕から作られた甘酒にも豊富な栄養素が含まれており、美白や美肌効果、また、肥満予防、高血圧抑制、コレステロール値を下げるなど、身体に良い効果を期待することができます。
しかしながら、酒粕にはアルコールが含まれているため、胃腸炎の時に摂取するのはやはり逆効果となってしまう可能性もあります。
そのため、胃腸炎の時は米麹から作られた甘酒を摂取するようにしましょう。
【甘酒】整腸作用がある甘酒は?
甘酒には、たくさんの健康効果を期待することができ、その中には腸内環境を整える作用があると言われています。
ここからは、甘酒には本当に腸内環境を整えてくれる作用があるかについてみていきましょう。
【甘酒】整腸作用があるって本当?選び方は?
甘酒には、整腸作用を期待することができる「オリゴ糖」「食物繊維」が豊富に含まれているため、便秘解消効果を促すことができます。
それは、オリゴ糖には腸内の善玉菌を増やす働きがあるためです。
そして、消化酵素が増えるため、胃腸への負担が少なくなり、常に腸内環境を良い状態に保つことができます。
さらに、甘酒には「パントテン酸」や「GABA」が含まれているため、リラックス効果や安眠効果など、腸内環境を整えるために必要な効果的な役割を担ってくれます。
特に、睡眠中は副交感神経が優位になり、より一層腸内運動が活発になり、ぜんどう運動によって腸が良い状態に活動してくれるのです。
このように、甘酒には腸内の善玉菌を増やしてくれる効果だけではなく、胃腸を正常な働きに保つ効果、さらに、良質な睡眠をとれるようリラックス効果をもたらしてくれます。
そのため、もしも胃腸炎などで辛い症状に悩まされた時は、その症状が治まったら、効果的な健康効果をもたらす「甘酒」を少しずつ摂取してみられることをおすすめします。
もちろん、甘酒は毎日摂取することで腸内環境を良い状態に保ってくれるため、積極的に摂取されると良いですね。
【甘酒】どう選べば良い?
甘酒は、酒粕から作るものと米麹から作るものの2種類あります。
それぞれに効果・効能が異なるため、以下にひとつずつみていきましょう
酒粕から作る甘酒とは
酒粕から作る甘酒には冒頭でもご紹介している通り、美肌や美白効果をはじめ、高血圧抑制効果や肥満予防などの良い効果を期待することができます。
しかしながら、砂糖を使用して作られていること、またアルコール分を含んでいるため、胃腸炎の時に摂取するには不向きです。
米麹から作る甘酒とは
米麹から作る甘酒は、砂糖を使用せず自然の甘味が感じられる甘酒です。
砂糖を含む酒粕から作る甘酒は、胃腸炎の時に摂取すると弱った腸にさらに負担をかけてしまうため、避けるようにしましょう。
これは、砂糖を多く摂取すると血流悪化につながり、身体を冷やしてしまうだけではなく、腸内でカンジダ菌を増殖させ、より腸内環境の悪化につながる恐れがあるからです。
このようなことから、胃腸炎の時に甘酒を摂取する際は、米麹から作られたタイプをおすすめします。
実際、販売されている甘酒で、酒粕を使用して作られた甘酒と、米麹を使用して作られた甘酒を比較しても、価格はほぼ変わりません。
身体が元気な時に飲むこととは異なり、胃腸炎の時に摂取するため、米麹で作られた甘酒を選ぶようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
胃腸炎などの不調に見舞われた際に効果を発揮する「甘酒」の作用について解説しました。
甘酒は、酒粕から作られたものと米麹から作られたものの2種類あり、いずれもそれぞれに豊富な栄養素を含んでいます。
そのため、胃腸炎などによって弱った胃腸に優しく作用してくれる甘酒として、自然な甘味を含んだ米麹から作られた甘酒を飲むと良いでしょう。
酒粕から作られた甘酒は、砂糖を含む他、アルコール分が含まれているため、胃腸が弱った時に摂取するには不向きです。
そのため、胃腸炎など体調が優れない時は、米麹から作られた甘酒を摂取し、胃腸の調子を整えましょう。
もちろん、無理に飲むのではなく、少しずつ食欲も戻り、食べることができるようになってから、身体を健康な状態に戻すことにも効果を発揮してくれるため、積極的に摂取し、身体をリカバリーしてくださいね。