竜田公園は奈良県立の14万㎡もある大きな公園です。
この公園は紅葉がとても有名で、在原業平が詠んだ有名な一首
「千早ふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くゝるとは」
で知られる歴史あるスポットでもあるんですよ。
他にも多くの歌人たちが愛したというこの竜田公園の紅葉が、今とても気になっています!
わたしの家からはちょっと遠い場所なので、アクセス方法や駐車場などについて調べてみることにしました。
また、紅葉祭りがあると聞いたのですが、いつなのでしょうか?
そんな竜田公園の紅葉についていろいろと調べてみましたので、参考にしていただけると幸いです。
竜田公園とは?
竜田公園の中にある掲示板には、このように記載されているそうです。
<龍田川ともみじの由来>
龍田川の紅葉(もみじ)は、第十代・崇神(すじん)天皇が龍田明神に行幸され、五穀豊穣を祈られ、上流より流れてきた八葉の楓(かえで)葉を龍田の神さまに献上されました。 のち文武(もんむ)天皇が行幸のとき、紅葉を見て大変感動されたと言います。以来、龍田川は紅葉の名所として、天下に知られ紅葉といえば連想されるようになりました。
持統(じとう)・文武(もんむ)・平城の各天皇をはじめ、平安時代の歌人によって紅葉を詠みもてはやされ昔の和歌集に数多く詠まれています。
江戸時代には、並松(なんまつ)在住の国学者の藤門周斎が地元の人々と共に、増殖・保護に努めたといいます。
その成果により、年々観光客が増え紅葉の名所として広く知られるようになりました。
現在、県立竜田公園として開設されています。
昔は“龍田公園”という名称だったんですね。
この掲示板を見ただけでも、想像を絶する古来から紅葉があるんだということがわかりますね。
崇神天皇は紀元前97年に天皇に即位したとされています。
そして68年間、紀元前30年まで続きました。
さて、この紀元前30年とはどんな年なのか気になりますよね〜。
そこで調べてみると・・・なんとびっくり仰天!
あの絶世の美女といわれたクレオパトラが自害した年なんです!?
そんな大昔から龍田の神さまに献上したくなるほど、紅葉した楓の葉が美しかったということでしょうね。
冒頭でご紹介した在原業平とは、平安時代のプレイボーイといわれイケメンとして有名ですが、冒頭の有名な歌は百人一首におさめられています。
競技かるたを題材にした漫画で映画化にもなった「ちはやふる」は、この歌からきています。
「千早ふる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くゝるとは」
<現代語訳>
川面に紅葉が流れていますが)神代の時代にさえこんなことは聞いたことがありません。竜田川一面に紅葉が散りしいて、流れる水を鮮やかな紅の色に染めあげるなどということは。
さらにもうひとつ、百人一首におさめられたものがあります。
能因法師(平安時代中期の歌人)
嵐ふく 三室の山の もみじ葉は たつ田の川の 錦なりけり
嵐が吹き散らした三室の山の紅葉の葉が、龍田川 に一面に散っているが、まるで錦の織物のように美しいではないか。
みなさん共通しているのが、川面に映る紅葉の美しさです。
平安時代、いやそのもっとず〜っと昔から人を魅了してきた竜田公園の紅葉。
ますます好奇心が掻き立てられませんか?
では次に竜田公園へのアクセスなど、基本情報についてご紹介します。
【竜田公園の紅葉2019】駐車場とアクセスは?
竜田公園の基本情報についてまとめました。さて、駐車場はあるのでしょうか?
竜田公園の基本情報
(管理事務所所在地)
〒636-0141 奈良県生駒郡斑鳩町稲葉車瀬2-553
連絡先0745-56-3851(中和公園事務所)
場所は奈良県斑鳩町南西部にあります。
この斑鳩町は奈良県の北西部にあり、あの法隆寺もこの町にあるんですね。
そういえば正岡子規の俳句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」も秋の句です。
斑鳩町は、秋に縁のある町なのかもしれませんね。
【竜田公園l】アクセス
JR近鉄王子駅からバスに乗り、竜田大橋停留所で降りるとすぐです。
車で行く場合は、西名阪自動車道法隆寺ICよりおよそ10分です。
無料の駐車場がありますが、なんと停められる台数は30台!
しかも停められる時間は9時から17時までなので、早朝から出かける場合はここの駐車場には停めることはできません。
わたしは公共交通機関を利用することにします。
【竜田公園】紅葉の見頃
ウェザーニュースの公式サイトによると、2019年の紅葉の見頃は11月28日頃からで、落葉は12月9日頃からです。
紅葉の木は数種類あり、イロハモミジやヤマモミジなどが色づきます。
色づき始めはだいたい11月上旬なので、見頃の11月下旬より少し早めに行くのも混雑回避にはいいかもしれません。
【竜田公園の紅葉】おすすめスポット
【竜田川河川敷】
やはり何と言っても2キロにもなる竜田川の河川敷ではないでしょうか。
県立公園にも指定されているこの遊歩道で眺める紅葉は、かなり見応えがありそうです。
【堂山橋】
堂山橋は朱色に塗られた橋で、川面と紅葉に溶け込んでいるように見えます。
少し離れた場所から紅葉とのコントラストを楽しむもよし、橋を渡りながら朱色の欄干から見える景色を楽しむもよし、といろいろな楽しみ方が味わえます。
【紅葉橋】
紅葉橋も堂山橋と同じく朱色に塗られています。
堂山橋からこの紅葉橋までおよそ300メートルですが、この間にある紅葉もまたスポットのひとつ。
そして橋から少し離れたところ見ると、この紅葉色の二つの橋が紅葉の中に浮かんで見え、これもまた見どころのひとつとなっています。
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【三室山】
古来から神が鎮座する山として知られているこの山の階段を上がると、真っ赤に色づいた紅葉が現れます。ぜひこの階段も登ってみたいですね。
山道の両脇に広がる紅葉は、まるで絵葉書のように映るかもしれません。
インスタ映えすること、間違いなさそうです。
混雑状況
当然のごとく混雑するそうです。
平日も混雑しますが、公園が広いのでギュウギュウ詰めといった感じはなさそうですね。
公園内ではゆっくり紅葉を堪能できそうなので、少し安心しました。
むしろ公園までの行き帰りの交通の方が混雑するかもしれません。
また、駐車場は30台なのでご注意ください。
【竜田公園の紅葉2019】紅葉祭りはある?
こんなに多くの人々に愛されてきた竜田公園の紅葉。
気になるのはライトアップやお祭りですよね。
さて、どんなイベントが開催されるのでしょうか?
【奈良・竜田公園】竜田川紅葉祭り
この竜田公園では毎年「竜田川紅葉祭り」が開催されていました。
去年2017年は11月の最終土曜日と日曜日に開催され、フリーマーケットやお茶席が用意されています。どちらも時間は10時から3時までです。
ところが、2018年は開催から中止されてしまいました。
その理由はなんと駐車場が確保できなかったからなんだそうです!
周辺道路でおこなわれているバイパス工事のため、昨年も車は10台しか停めることができなかったとか。
ちょっと意外な理由で拍子抜けしてしまいましたが(笑)
これまでお祭りの中心はフリーマーケットだったそうで、これからは紅葉を楽しむお祭りに変えて行くことを想定しているということです。
来年どのようなお祭りが開催されるのか、楽しみですね。
【奈良・竜田公園】ライトアップ情報
竜田公園ではライトアップはありません。
暗くなる前に帰り支度をしましょう。
紅葉の名所ならではの遊び心
この竜田川付近には、紅葉の絵がかかれたマンホールの蓋があるそうです。
色がついたものやお寺と紅葉が描かれたものなど、マンホールとは思えないデザインで、コレクターを中心に人気を集めています。
そんなマンホールを探しながら紅葉を楽しんでみるのも面白そうですね。
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このように紅葉スポットとしては、祭りもスポットライトもありませんが奈良の大人気スポットです。
ちょっと空いてる所でゆっくり観たいという方にはピッタリのスポットと言えます。
まとめ
いかがでしたか?
竜田公園の紅葉は、有名寺院のような紅葉時期の混雑はなく、広い公園内でたっぷりと紅葉狩りが楽しめそうですね。
毎年開催されていた「竜田川紅葉祭り」は駐車場の関係で2019年も開催されませんが、今後パワーアップして再開されるのでないかと思います。
またライトアップもおこなわれていませんので、明るい時間にゆっくりと紅葉をお楽しみください。
竜田公園へのアクセス方法は、JR近鉄王子駅からバスに乗り、竜田大橋停留所で降りてすぐです。
現在駐車場には30台しか停められないそうなので、公共交通機関を利用した方が良いかもしれません。
これまで多くの天皇や歌人たちが愛したという、竜田川に映る紅葉を眺めながら、河川敷でゆっくりと贅沢な時間を過ごしたいな〜って思っています。
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