喪中はがきを送る際、はがきに貼る切手には種類やマナーがあることをご存知ですか?
喪中はがきは、これまで年賀状をやり取りしていた方に対して、”年賀欠礼”としてお知らせするために送ることになります。
しかしながら、喪中はがきは頻繁に利用するものではないため、はがきに貼る切手のマナーまで覚えているのは難しいですよね。
そこでここでは、この喪中はがきに貼るべき切手には一体どのような種類やマナーがあるのかについてご紹介します。
【喪中はがき】切手の種類やマナーはある?
喪中はがきを出すか出さないかの範囲については、各親族の方々がどのように考えられているかによって異なります。
一般的には、二親等までの親族に不幸があった場合に喪中はがきを出すとされています。また、三親等の親族については同居しているかや故人への思い入れによって判断されることが多いようです。
喪中はがきを目にしたことのある方はお分かりだと思いますが、一般的に薄い色合いの背景となっており、色濃くはっきりと鮮明な印字ともなっていません。
また、喪中はがきに貼る切手も弔事用の切手を使用するなど、喪中はがきに貼る切手には種類やマナーがあります。
ここからは、喪中はがきに使用する切手の種類や、その他一般的なマナーについてまとめました。
喪中はがき用切手の種類
喪中はがきを送る際、はがきに貼る切手は「山桜」「山百合」「胡蝶蘭」などのデザインを選ぶようにしましょう。これらの花は喪に服すという意味を持つため、通常、喪中はがきを準備する際は、これらのデザインの切手を選びましょう。
弔事用の切手は、郵便局に行くと花模様の弔事用切手を購入することができます。
必ずしも弔事用の切手でなければならないということはありませんが、一般的なマナーとしてはこの切手を使用するようにしましょう。
なお、弔事用切手は、コンビニで取り扱いがある場合とない場合とあることから、事前に確認しておかれる方が良いですね。
切手を貼る際は、上部に消印を押すスペースを確保するため、貼る位置は、縦7cm×横3.5cmの範囲に貼るようにしてください。
切手付きハガキでも大丈夫?
喪中はがきを準備する際、郵便局で販売されている官製はがきを使用しても問題ありません。官製はがきだと最初から切手付きとなっているため、弔事用の切手を貼る手間もなく、無地のはがきに挨拶分やはがきのプリントを自身で行うことになります。
そのため、購入の際はインクジェット専用のはがきを購入するようにしましょう。
官製はがきだと私製はがきとは異なり、切手を貼る手間がありません。しかし、郵便番号を記載する枠が赤色であるため、喪中はがきには相応しくないと言えます。
とは言え、喪中はがきとして使用することに問題はありません。
もしも、気になる場合は私製はがきを購入し、1枚ずつ切手を貼って送るようにすると良いでしょう。
料金別納で送っても大丈夫?
故人が生前あらゆることで幅広く活躍されていたなど、多くの方に対して喪中はがきを送るとなると、それだけ大量の枚数のはがきを準備しなければなりません。
その際、弔事用切手を1枚1枚貼る作業はとても手間が掛かってしまいますので、そのような場合、郵便局で料金別納制度を利用して喪中はがきを送ることができます。
料金別納は、自身でマークを作ることも可能であり、テンプレートから利用することも可能です。必要なテンプレートをダウンロードすると簡単に使用することができるので、送る際に郵便局で必要となる費用を支払うようにしましょう。
10枚以上のはがきを出す際に利用することができます。
一方で、はがきに料金別納スタンプを押して送ることも可能ですが、ダイレクトメールのようになってしまうため、これは避けるようにしてください。
【喪中はがき】切手が余ったときはどうする?
喪中はがきや弔事用切手を準備していても、はがきの印刷ミスをしてしまったり、切手がはがきの枚数よりも多く余ってしまうこともあると思います。そんな時でも、郵便局に持参すれば、通常の切手やはがきなどに交換することができます。
ここからは、喪中はがきや切手が余った場合の処理方法を3つみていきたいと思います。
喪中はがきの書き損じ&切手が余った場合
喪中はがきの書き損じや切手が余った場合は、郵便局に持ち込み、手数料1枚あたり5円を支払えば、通常のはがきや切手に交換してもらえます。
年賀状を準備していたのに急に身内に不幸があった場合
このようなケースは、年賀状販売期間であれば、手数料がかからずに年賀状を通常のはがきや切手、弔事用のはがきに交換してもらえます。この時、亡くなられた方との続柄や、郵便局に出向いた方の名前など、書類に必要事項を記入して提出すれば交換可能となります。
喪中はがきや切手を換金する場合
喪中はがきや切手を換金する場合は、金券ショップなどへ行くと買い取ってもらえることもあります。
また、郵便局で手数料を支払うと新しいはがきや切手に交換してもらえます。その他、未使用のものや書き損じた喪中はがきについては、社会福祉団体やユニセフに寄付することもできます。
いずれにしても、喪中はがきや弔事用切手が余ってしまった場合は、長く手元にもっておくのはあまりおすすめできないため、郵便局で交換してもらうようにしましょう。
【喪中はがき】料金別納でも問題ない?
喪中はがきを送るお相手の人数があまりにも大人数であるという場合は、1枚ずつ手間をかける時間がとれないなど、その場合は料金別納制度を利用しても問題ないのでしょうか?
ここでは、喪中はがきを料金別納で行ってもマナー違反とならないかどうかについてみていきましょう。
料金別納マーク・スタンプ・シールの使用は可能
料金別納のマークについては、テンプレートが準備されているため、それを使用することができます。また、シールなどでも問題ありません。中にはスタンプやシールを使用することもありますが、これについても一般的にマナー違反とはなりません。
しかし、スタンプとなるとどうしてもダイレクトメールのようになってしまうことから避ける方も多いのが現実です。とは言え、いずれかのパターンで料金別納を利用される方も増えています。
10通以上送付すること
料金別納を利用する場合は、1度に10通以上の喪中はがきを送付することが条件となります。この時、集荷などは行っておらず、郵便局の窓口へ持参し、料金の支払いを行いましょう。なお、料金別納でありながら誤ってポストへ投函してしまった場合は、差出人に返還されることになります。
まとめ
喪中はがきに貼るべき切手には一体どのような種類やマナーがあるのかについて解説しましたが、いかがでしたか?
喪中はがきに使用する切手は弔事用切手を郵便局で購入する必要があります。なお、私製はがきを使用する場合は10枚以上とした場合に料金別納制度を利用することができます。その際、テンプレートを利用してプリントアウトする他、シールやスタンプを利用されても良いでしょう。
また、喪中はがきや切手が余ったときは、郵便局に持参すれば、手数料が必要となりますが、通常のはがきや切手に交換してもらうことも可能です。
喪中はがきや切手が余った場合は、自宅に置いておくのではなく、手数料はかかるものの早々に郵便局で交換してもらうようにしましょう。
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