季節の移り変わりとともに、寒さが増す冬が近づいてきました。
寒い季節になると急に飲みたくなる甘酒は、とても栄養価が高いだけではなく、疲れた身体を回復させるための「飲む点滴」として近年注目されています。
そんな甘酒ですが、妊娠中の妊婦さんが摂取しても良いのでしょうか?
そこでここでは、妊娠中に甘酒を飲んでも良いか?また、妊娠中に甘酒が飲めるとしても、妊娠糖尿病に注意しなければならないため、その注意点について解説します。
【妊娠中】甘酒を飲んでも大丈夫?
妊娠中の妊婦さんでも甘酒は飲んでも大丈夫なのでしょうか?
ここからは、妊娠中に甘酒が飲めるかどうか、米麹から作る甘酒と酒粕から作る甘酒を比較してみましょう。
【妊娠中】妊婦さんも甘酒を飲んでもいいの?
近年、「飲む点滴」として多方面から注目を集めている「甘酒」には、米麹から作るものと酒粕から作るものがあります。
米麹から作る甘酒にはアルコール分を含まず、酒粕から作る甘酒についてはアルコール分を含む甘酒が出来上がります。
もし妊娠中の妊婦さんが甘酒を飲む場合は、前者の米麹から作る甘酒を選ぶと良いでしょう。
【甘酒】酒粕と米麹の違いは?
酒粕から作る甘酒とは?
アルコール分を含む甘酒は、酒粕を使用して作られています。
これは、日本酒を製造する上で生産される「もろみ」を使用して酒粕を作り、そこに水と砂糖を加えて作ります。
酒粕を使用して作られる甘酒には食物繊維が豊富に含まれています。
また、アミノ酸やブドウ糖、そしてビタミンやミネラルも含まれているため、身体にとても良いことで知られています。
実際、酒粕にはアルコール分が8%含まれていますが、甘酒が作られる工程でアルコール分は飛び、最終的に微量のアルコール分が残った状態で甘酒が出来上がります。
米麹から作る甘酒とは?
アルコール分を含まない甘酒は、米麹を使用して作られています。
これは、蒸米と麹菌を合わせ、それを60℃の温度に保ったまま8時間寝かせると米麹の甘酒が出来上がります。
麹菌から作られた酵素がお米のでんぷんをブドウ糖に変え、そのおかげでとても甘くて美味しい甘酒が出来上がります。
発酵途中からビタミンBが豊富になり、アミノ酸やミネラルも含まれていてとても喉越しよく飲みやすいことで知られています。
販売されている米麹の甘酒の中には酒粕をブレンドして作られているものもあるため、妊娠中に妊婦さんが飲む場合は、成分表示を確認し、アルコール分が含まれていない甘酒を選ぶようにしましょう。
【妊娠中】米麹甘酒がオススメ!
このようなことから、妊娠中でも妊婦さんが飲むことができる甘酒は、酒粕ではなく米麹を使用して作られた甘酒であることが分かります。
とても濃厚でまろやかな味わいが美味しく、癖になる味だと評判が高いです。
酒粕で作る甘酒とは異なり、甘み成分が強く、デザート感覚で飲めてしまうほどです。
米麹の甘酒は意外に販売されている種類が少なく、その場合は自分で米麹を購入してきて作ることもできますよ。
【妊娠中】甘酒の妊婦への効果は?
妊婦さんが飲むことができる甘酒は米麹を使用して作られたものであれば飲んでもOKだということが分かりました。
では、妊婦さんが甘酒を飲むことで得ることができる効果についてみていきましょう。
効果①便秘解消効果
妊娠中はホルモンバランスを崩す妊婦さんも多く、大きくなった子宮に圧迫され、便秘がちになってしまう方も多いと言われています。
だからといって整腸剤など、妊娠中でも医師から処方されたお薬であれば服用することはできますが、やっぱりお腹の中の赤ちゃんのことを考えると自然に便秘解消を促したいものですよね。
そんな時、甘酒を飲むことで便秘解消効果を期待することができるのです。
甘酒には甘味成分のオリゴ糖をはじめ多くの食物繊維を含んでいるため、飲むだけで整腸作用が働き、便秘改善効果を得ることができます。
それと同時に、甘酒には美肌効果やダイエット効果があると注目を集めています。
効果②ストレスを和らげる
甘酒には「GABA」が含まれているため、ストレスを和らげる効果を期待することができます。
妊娠中は特にホルモンバランスが崩れやすく、妊娠しているということで情緒不安定になりやすいため、そのような時に甘酒を飲むことで、身体に感じているストレスを和らげる効果を実感することができるでしょう。
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効果③血圧が上昇することを抑制させる
甘酒には、妊娠高血圧症候群の原因にもなる血圧上昇を抑制させる効果があります。
そのため、自然な甘さの甘酒を飲むことで健康体を維持することができます。
【妊娠中】妊婦が甘酒飲むなら妊娠糖尿病に注意!
妊娠中に妊婦さんも甘酒を飲むことができることは分かりましたね。
しかし、この甘酒は高カロリーなため、必要以上に摂取することで妊娠糖尿病を発病してしまう恐れもあります。
また、現在妊娠糖尿病であるという妊婦さんには甘酒は避けていただく方が良いでしょう。
実際この甘酒のカロリーは100mlあたり81kcalです。
カロリーは低く感じますが、1日に何度も飲んだり、総摂取量が多くなることで高カロリーとなります。
そのため、妊娠糖尿病を予防するためにも、1日の適正摂取量は200〜400mlだと言われているため、この量を超えることのないよう、正しい量を摂取するようにしましょう。
甘酒は舌ざわりもザラザラと米粒の感覚があります。
そのため、しっかりと嚙んで飲むというイメージで摂取するとより満腹感を得ることができるでしょう。
また、冒頭でもご説明した通り、甘酒には酒粕から作るものと米麹から作るものがあります。
酒粕から作る甘酒にはわずかながらアルコール分が含まれているため、妊娠中の妊婦さんは、お腹の赤ちゃんへの影響を考慮し、酒粕から作られる甘酒は飲まないようにしましょう。
そして、出産後、授乳期間はママが食べたもの、飲んだものがすべて母乳に分泌されます。
そのため、酒粕から作られた甘酒を摂取してしまうと、アルコール分が母乳に移行してしまうため、赤ちゃんに悪影響が及ぶ可能性が高くなります。
このようなことから、出産後の甘酒の摂取方法にも注意してくださいね。
妊婦さんには米麹から作る甘酒をおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
妊娠中に甘酒を飲んでも良いか?また、妊娠中に甘酒が飲めるとしても、妊娠糖尿病に注意しなければならないため、その注意点について解説しました。
「甘酒」と聞くと、アルコール分が含まれた甘酒が頭の中をよぎり、それに加えてとても健康にも良いイメージをお持ちの方も多いでしょう。
しかし、アルコール分が含まれない、米麹から作られた甘酒も存在するため、これなら妊娠中の妊婦さんが飲んでも問題なく摂取することができます。
「甘酒」には、妊娠中に積極的に摂取したい栄養素を豊富に含み、さらに美容に良い成分が含まれるため、可能な限り積極的に摂取し、美味しく飲むことをおすすめしたいです。
また、出産後のダイエットや健康的にダイエットをしたいという方にぴったりです。
最近では自宅の炊飯器を使用した手作りの甘酒を作ることができます。
自分で手作りするとよりコストパフォーマンスに優れている、そして、いつでも美味しい甘酒を楽しむことができますね。
スーパーで米麹を購入すれば簡単に作ることができるため、毎日の健康のためにも、妊婦さんは特に妊娠糖尿病に注意して過剰摂取は避け、美味しく甘酒を飲んでみられませんか?
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