成田祇園祭(なりたぎおんさい)は、毎年7月7日~9日に一番近い金・土・日に開催される夏祭りで、毎年成田に夏を告げる風物詩となっています。
成田祇園祭といえば山車!
そして、この山車を盛り上げるのは各町の“若者連”という若者たちです。
そこで、より成田祇園祭を楽しむためにこの山車や若者連の組織について調べてみました。
この“若者連”のトップは「若者頭」というそうなのですが、どんな人たちなのでしょうか。
成田の大きなイベントということで前から気になっていたこのお祭り、地方から行くわたしにとってはアクセス方法や交通規制の情報が気になるところでしたので、あわせてまとめました。
成田祇園祭とは
成田祇園祭はなんと300年の歴史を誇る千葉県成田市のお祭り!
豪華な10台の山車・屋台と御輿1台が、お囃子や掛け声とともに成田山表参道などを練り歩きます。
毎年3日間おこなわれますが、その期間中はまさにお祭り一色となる成田。
この成田祇園祭りは、成田山新勝寺の宗教行事です。
成田山新勝寺とは
成田山新勝寺は、千葉県成田にあり「成田山」「成田不動」「お不動さま」などと呼ばれています。
真言宗智山派の大本山であり、開山したのは平安時代の940年というので、今から1,000年以上も前のことです。
軽く1,000年といいますが、想像もできないくらい昔のことですよね~。
そんな1,000年前の939年(天慶2年)平将門が朝廷と対立し、乱世の時代へ突入。
朱雀天皇の命を受けた寛朝大僧正 は、不動明王を捧持して京の都からはるばる関東の地までやってきました。
寛朝大僧正 は御護摩を焚き21日間祈願。
最後の日に平将門が敗れたことでようやく平和が戻りました。
寛朝大僧正 が京の都へ戻ろうとすると、ご尊像が全く動かずこの地に留まるように告げたことで、この成田山新勝寺が開山したという謂れが残されています。
源頼朝や水戸光圀など有名な歴史上の人物も信仰、歌舞伎役者の市川團十郎が成田不動に帰依し、成田屋の屋号を名乗ったことは有名ですよね。
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参拝者も多く、初詣では明治神宮に次ぐ人出となるそうで、成田空港が近いことから外国人にも人気があるそうです。
成田祇園祭の見どころ
2019年の成田祇園祭は、7月5日(金)から7日(日)までの3日間開催。
中でも、わたしが楽しみにしているのは山車のライトアップ!
昼では見ることができない神々しい山車・屋台を見ることができます。
初日:7月5日(金)
まず初日の7月5日(金)は成田山大本堂前で午後1時半から始まり、安全祈願と鏡開きがおこなわれて成田祇園祭の始まりです。
その後、若者たちが一斉にお囃子に合わせて踊りだす総踊りがあり、山車や屋台が踊りの奉納をして順に表参道へと元気よく出ていきます。
2日目:7月6日(土)
続く7月6日(土)は、JR成田駅前から総踊りで朝9時からスタート。
各町内でも同じようにスタートします。
3日目:7月7日(日)
そして最終日の7月7日(日)には、成田山表参道の坂を山車と屋台がド~ンと駆け上がります!
総引きといいますが、ココが成田祇園祭の一番の見どころと言われています。
この総引きはぜひ見ておきたいところ。
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そして本堂前にたどり着き、夜7時頃になると山車や屋台がライトアップされます。
午後4時半頃から御輿還御式 がおこなわれ、渡御を無事に終えた御輿をお出迎えします。
この元気で威勢のいい山車・屋台も見どころのひとつですが、お祭りといえば露店や出店ですよね~。
表参道沿いや成田駅東口駅前広場などにも露店が立ち並び、特別メニューを売りにした飲食店なども並ぶので、ぜひ注目してみてください。
【成田祇園祭2019】アクセスと交通規制情報
成田祇園祭にはどうやって行けば良いのでしょうか?
また、交通規制情報についても一緒に調べてみました。
【成田祇園祭】アクセス
【場所】
大本山成田山新勝寺
所在地:〒286-0023 千葉県成田市成田1番地
電話 0476-22-2111(代表)/ FAX 0476-24-2210
【電車を利用の場合】
「京成電鉄 京成成田駅」もしくは「JR成田駅」からどちらも徒歩10~15分くらい。
【成田空港を利用の場合】
成田空港の空港第2ビル駅から京成電鉄、もしくはJRを利用すると、どちらも8分で最寄りの駅に到着します。
国内線の乗客者も増えた成田空港。身近になった空の旅で楽しますね。
【車で行く場合】
東関東道成田ICからおよそ10分ですが、お祭りの期間中は渋滞が予想されます。
圏央道を利用する場合は、大栄JCTで東関東自動車道に乗り継ぎ、成田ICで降りる。
【成田祇園祭】近隣の有料駐車場
臨時駐車場などはありませんので、有料駐車場をご利用ください。
20分くらいなら歩ける!という方なら大きな駐車場がいくつかあります。
成田市営東和田駐車場:収容台数530台
住所:千葉県成田市東和田396-3
料金が1回400円とコスパ最高です。
NPC24H京成成田駅前パーキング:収容台数410台
住所:千葉県成田市花崎町912
朝8時から夜10時までが20分ごとに100円、それ以外は1時間100円です。
他にも近隣には有料駐車場がありますが、近くはすぐに満車になることが予想されます。
ちょっと歩きますが大きな駐車場の方が停めやすいかな?と思います。
また会場周辺は交通規制も敷かれるので、渋滞も覚悟のうえお出かけください。
【成田祇園祭】交通規制
まだ2019年の情報は更新されていませんので、今回ご紹介するのは2018年のものになりますが、おそらくそんなに違いはないと思いますので参考にしてください。
場所はこの2つのルートです。
表参道 JR成田駅から薬師堂、そして鍋店角まで
西参道 薬師堂から山崎眼科まで
1日目(金曜日) 12:00~22:30
2日目(土曜日) 9:00~22:30
3日目(日曜日) 10:00~23:30
3日間にわたり、かなり長い時間で交通規制が敷かれます。
渋滞が予想されますので、時間に余裕をもってお出かけくださいね。
【成田祇園祭2019】山車と若者頭とは?
成田祇園祭のスター的存在ともいえる山車と屋台。
そしてもうひとつわたしが気になっているのが「若者頭」と呼ばれる存在です。
実際に山車を動かすのが「若者連」でそのトップにいるのが若者頭。
さて、この若者頭とはどのような存在なのでしょうか?
山車
成田祇園祭の山車と屋台は、全部で10台です。
「山車」とは飾りがついた台車で、お囃子とともに法被を着た人とたちが担いでいるのが一般的ですよね。
屋台とは、その台車に屋根が付いたものです。
それぞれ地方や地域によって呼び方やその形もさまざまですが、似たようなものに神輿があります。
どちらも神様が宿るものとされていますが、大きな違いはその台車に人が乗っていいかどうかにあるようですね。
神輿は神様の乗り物なので一般的に人は乗りませんが、山車は人が乗って太鼓をたたいたり踊ったりします。
成田祇園祭では、各町内から山車と屋台が繰り出します。
花崎町・田町・本町・中之町・幸町・囲護台山和会・土屋・成田山交道会
東町・上町
この10台の山車と屋台を見るために、たくさんの人が成田祇園祭に訪れます。
素晴らしい装飾の山車や屋台も圧巻ですが、見るものを惹きつけるのはやっぱりその迫力にあるのではないでしょうか。
そんな山車や屋台を盛り上げるのが若者連!
その若者連をまとめあげるのが若者頭です。
若者頭
山車や屋台を主に動かしているのが10代から30代の若者が集まった「若者連」です。
ほかには各町内にいる責任者の祭典委員長、だんな衆といわれる役員がいて、さらに一般参加者が加わります。
この「若者連」のトップが若者頭。わかりやすい呼び方です(笑)
この若者頭は山車を引く責任者であり、子供たちのあこがれの存在なんだとか。
お祭りでテンションの上がった若者たちをまとめるのって、大変そうですよね。
やっぱり、それなりの人望や人格じゃないと務まらないのだと思います。
そしてお祭りで大切なのは安全性。
公式、非公式で若者頭たちによる「若者頭会議」が行われているそうです。
若者頭のほかには副頭、先鋒と呼ばれる幹部がいて、そういった人たちが入念に打ち合わせをおこない、お祭りの安全を取り仕切ることで、わたしたちは安心してお祭りを見ることができるんですね~。感謝です。
まとめ
毎年45万人を超える人出といわれる成田祇園祭。わたしの一番の注目は山車・屋台です!
2019年は7月5日(金)~7月7日(日)の3日間おこなわれ、若者頭を筆頭とした若者連がお祭りを盛り上げ、そして安全の確保にも何度も会議を重ね万全を期しています。
とはいえ期間中は長時間交通規制が敷かれ、道は人であふれ道路はかなりの渋滞となるでしょう。
わたしも地方から行くので、早めに行動しなければ!と肝に銘じています。
というのはわたしにはもうひとつの目標があるんです!
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それは成田名物の「う!な!ぎ!」を食すこと♪
さて、どこで鰻を戴こうか・・・あなたのおススメはどのお店ですか?