京都にはたくさんの紅葉スポットがありますが、わたしが今いちばん気になっているのが、大本山 東福寺の紅葉です♪
渓谷に鮮やかに彩られるというその紅葉、想像しただけでワクワクしてしまいます。
しかもその紅葉の数、なんと2,000本にもなるとか!
そんな東福寺の紅葉についていろいろとご紹介させていただきます。
さて、気になる拝観料や混雑状況、それにライトアップの期間とは?
東福寺とは?
東福寺(とうふくじ)は京都にある寺院で、本尊は釈迦如来、創立者は九条道家(鎌倉時代前期の公卿)です。
京都五山(南禅寺、天竜寺、相国寺、建仁寺、東福寺、万寿寺)の中の第4位の禅寺として栄えてきました。
この近くの法性寺には大きな伽藍(僧侶が集まって修行をする場所)があり、この地に大きな釈迦像を安置したいと願った九条道家が作ったとされています。
東福寺の名前の由来は奈良の「東大寺」と「興福寺」からひと文字ずつ取ってつけられたそうです。
着工したのは1239年、完成したのは16年後の1255年!
ずいぶんと長い期間がかかったんですね。
最初の住職は、中国、宋での修行を積んできた禅僧・円爾(えんに)です。
宋から帰朝する際に多くの文献を伝え、水力で製粉する器械の構造図を伝えたり、静岡茶の原種を伝えたというものすごい方なんだそうです。
東福寺も他の寺院と同じように、これまで幾度も火災などで消失しましたが、そのたびに鎌倉幕府や徳川家などによって再建されてきました。
境内には25の塔頭寺院があり、洗玉澗(せんぎょくかん)という渓谷もあります。
この渓谷の紅葉が見事だと評判のようですね。
文化財を多く有しているのも、東福寺のすごいところです。
絵画や彫刻、古文書や歴史資料、工芸品などを収蔵しています。
国宝には三門や絵画など、重要文化財には建造物や絵画、古文書など数多くが指定されています。
普段は非公開の文化財も特別公開することがあるので、興味のある方は公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。
【東福寺の紅葉2019】混雑状況と拝観料は?
【東福寺の紅葉2019】東福寺の基本情報
電話番号:075-561-0087
駐車場:日下門入って左側が駐車スペースですが、10月下旬から12月上旬は駐車場を閉鎖。
※近辺の有料駐車場か、JR京都駅近辺の市営駐車場または一般の有料駐車場をご利用ください。
【東福寺の紅葉2019】アクセス
JR奈良線「東福寺」で下車して徒歩10分くらい京都市営バス208号系統「東福寺」で下車して徒歩5分くらい
四条河原町から京都市営バス207号系統「東福寺」で下車して徒歩5分くらい
【自動車で】
名神高速京都南ICからおよそ4km
名神高速京都東ICからおよそ7km
阪神高速8号京都線ICからおよそ1km
【タクシーで】
京都駅から概ね1,000円〜1,500円くらいで、時間にすると10分程度。
紅葉期間に車で行く場合は、近くの有料駐車場に停めるしかなさそうです。
混雑が考えられるので、公共の交通機関を利用した方がいいかもしれませんね。
【東福寺の紅葉2019】拝観料
拝観料は「通天橋・開山堂」と「東福寺本坊庭園」でそれぞれかかります。
料金はどちらも同じになります。
一般 400円 小・中学生 300円
ライトアップの拝観料は以下の通りとなります。
一般 600円 中高生 300円 小学生以下は無料
【東福寺の紅葉2019】拝観時間
4〜10月 9時から16時まで(閉門16時30分)
11〜12月初旬 8時30分から16時まで(閉門16時30分)
12月初旬〜3月 9時から15時30分まで(閉門16時)
【東福寺の紅葉2019】混雑状況
当然のごとく紅葉期間は大混雑します!
平日ならOK?
いえいえ、そんな甘くはありません。
混雑はしますが、比較的混雑がゆるむのは朝の8時半から9時の間のようですね。
普段の開園は9時ですが、11月と12月初旬は30分早く8時30分から開園するので、ご存知ない方も多いのかもしれません。
ですが、朝8時にはすでに行列ができていると予想されるので、開園の8時半ギリギリだとかなり並ぶのを覚悟しておきましょう。
逆に、混雑がピークの時間帯はお昼前くらいのようです。
平日でも門の前で2時間待ち、なんていうこともあるので、時間には余裕を持って出掛けましょうね。
なかでもひときわ混雑が予想されるのが、11月の後半にある週末です。
2019年なら11月23〜24日ですね。
この日にしか行けないっていう方も多いと思いますが、もし別の日を選択できるのであれば、他の日を選ぶことをお勧めします。
あとは12月に入ってからの方が、毎年比較的空いているようです。
すっかり寒くなっていますが、混雑を避けたければ12月の平日朝早い時間がよろしいかと思います。
やっぱり紅葉シーズンはどこの寺院も混雑は避けられないようですね。
それでもやっぱり見たいのが紅葉!
寒さ対策を忘れずに、時間と気持ちにゆとりを持って出掛けましょう。
【東福寺の紅葉2019】ライトアップの期間は?撮影禁止って本当?
東福寺の紅葉期間のライトアップについてご紹介します。
【東福寺ライトアップについて】
・期間 2019年11月16日(土)〜12月1日(日)
・時間 日没から19時30分まで(受付は19時終了)
・拝観料 一般600円 中高生300円 小学生以下無料
ではわたしが勝手に選んだ、見どころスポットをいくつかご紹介させていただきます。
【東福寺の紅葉2019】通天橋
この東福寺でナンバーワンの人気となっている紅葉スポットが、通天橋から見下ろす紅葉なんだそうです。
そこから見える渓谷に広がる紅葉はまさに紅葉のカーペット、東福寺に紅葉を見に行くなら絶対に外せないスポットです。
ということでこの通天橋はと〜っても混雑しますので、心の準備をして行きましょう。
【東福寺の紅葉2019】臥雲橋(がうんきょう)
東福寺の入り口にある回廊で、臥雲橋からも渓谷の紅葉を堪能できます♪
通天橋は高い場所にあり、臥雲橋から通天橋と紅葉のコラボレーションも楽しめます。
残念ですが紅葉シーズンの11月中は、どちらの橋でも途中で立ち止まっての撮影は禁止なんだそうです。
そのくらい人が混むので、通るときには十分気をつけてください。
ムービーや歩きながらの撮影ならOKかな?と思いましたが、口コミを見ると撮影そのものも禁止されることもあるようですね。
警備員さんの指示に従うようにしましょう。
【撮影禁止】
通天橋と臥雲橋では撮影禁止となっています。
なぜかというと、短い橋の上で撮影のために立ち止まって人の流れが止まったり、1mほどの欄干に身を乗り出して撮影する人がいたためです。
兵庫県明石市で発生した歩道橋事故に似た状況のため、危険回避のための措置ですので協力しましょう。
【東福寺の紅葉2019】渓谷・洗玉澗(せんぎょくかん)
もっと近くで紅葉を見たいなら洗玉澗がおすすめです。
まさに目の前に広がる紅葉にきっと心が洗われることと思います。
ここなら撮影もできるので、最高の1枚が撮れるかもしれませんよ♪
【東福寺の紅葉2019】天徳院と勝林寺のライトアップ
ライトアップされるのはこの2箇所の塔頭です。
天徳院は桔梗の寺と知られていて、春には桔梗、秋には紅葉が美しく1年のうちこの2回だけ特別拝観をしているそうです。
なんと天徳院では食事付きの特別拝観があるとか!
予約制ですが、ぜひお食事しながらライトアップされた紅葉を堪能したいものです。
勝林寺は桃山時代に造られたという枯山水庭園のスギゴケがとても有名で、ここも見ておきたいスポットですね。
この庭園や参道がきれいにライトアップされ、幻想的な世界を奏でます。
勝林寺も通常は一般拝観はできませんが、予約をすると坐禅、写経、写仏の体験ができるとか。
わたしも普段溜まったいや〜なものを取り除くべく(笑)坐禅で心と体のリフレッシュを図りたいと思います。
【東福寺の紅葉2019】光明院の隠れ桜
一般的に紅葉が綺麗な寺院は桜も有名です。
が、いま現在この東福寺に桜はほとんどありません!
それにはこんな理由がありました。
その昔、将軍足利義持に東福寺の画僧だった吉山明兆は、褒美は何がいいかと聞かれたそうです。
すると境内の桜を見にたくさんの人がくるので修行ができない、と言いそれを聞いた足利義持が桜を切るように命令し、桜の木が切られてしまったといいます。
なんと残念なできごとでしょうか。
修行の邪魔になるなら仕方がないのかもしれませんが・・・
本当に今にして思うと残念ですよね。
でもただひとつ、光明院だけは桜が残っているそうで、「隠れ桜」として参拝者の目を癒しているそうです。
ぜひ春にはこの「隠れ桜」も見に行ってみようと思っています。
まとめ
東福寺の紅葉シーズンは間違いなく混雑します!
平日でも朝でも夕方でも混雑は必至ですが、できるだけ混雑を回避したい場合は、12月に入ってからの平日、朝早い時間がおすすめです。
ライトアップは11月16日(土)〜12月1日(日)の日没から19時30分まで(受付は19時終了)です。
あらためての確認ですが、紅葉期間中は拝観料がアップしますよ!
一般600円、中高生300円、小学生以下無料となっています。
寒いシーズンですので、風邪をひかないように防寒対策をしっかりしてお出かけくださいね。
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