薪ストーブに憧れを抱く方は星の数ほどいるでしょう。
その中で実際に薪ストーブを設置するに至るまでの方は、ほんの一握り。
いや、もっと少ないかもしれません。
まず、薪ストーブに憧れがあっても、実際には何から検討するべきか思いつかないですものね?
なかなか身近に薪ストーブを利用されている方もいないでしょうから、薪ストーブを考えるなら、まずこれぐらいは検討した方が良さそうなことをメリット・デメリットに分けて整理しました。
【薪ストーブ】問題点は何がある?
「薪ストーブ」に興味をそそられて、まず考えることは何でしょう?
やっぱり最初は費用でしょうか。また実際に暖かいのか?という疑問。
あとは、薪はどこで売ってるの?という問題もありますよね。
費用はどれぐらい?
まず費用なんですが、新築時に薪ストーブを設置するのと既存住宅に設置するのでは費用が異なります。既存住宅に設置する場合は、各住宅の条件があるかと思いますので費用が変動する要素が多いですが、新築の場合は目安となるものがありました。
(出典:http://maki-mania.meusonho41.com/beginner/woodstoveより)
新築時に設置すると、ストーブ本体代や煙突代、作業費用なんかで大体90万円程度のようです。これって思ったより高くないと思いませんか?
どの程度かというと、システムキッチンやユニットバス(お風呂)をカタログからこだわらずに選んだぐらいの費用感です。
新築費用全体で考えた場合、十分含んで検討の余地はある金額ですよね。
実際に暖かいのか?
これは難しいですよね。
現在日本で一般的な暖房器具といえば、ほとんどが電化製品なので〇〇畳〜〇〇畳対応と、部屋の広さによって区分されていますから。
実際に自宅に薪ストーブを設置した人の口コミを見ると、薪ストーブがあれば十分家全体を暖めてくれるそうです。
もちろん内部の構造にもよる部分はあると思いますが、薪ストーブ本体と煙突からの輻射熱で家全体が暖まるそうです。
家本来の断熱性、気密性に依存する部分はありますが、小型の薪ストーブであっても、家中がほどよく暖まります。我が家の場合、30坪程度の家ですが、薪ストーブを設置しているリビング(吹抜けあり)を中心に、キッチン、2階の寝室はとても暖かいです。
(出典:http://maki-mania.meusonho41.com/beginner/woodstoveより)
しかしながら、中には家のサイズと薪ストーブのサイズがミスマッチしていると、1階は暖かいけど2階は寒いといった声もあります。
うちは、薪ストーブを1階のリビングに置いていて、同じ階には寝室が一つあるのですが、ドアさえ開けていればその寝室も暖房いらずです。
リビングに至っては、外の気温が10度以上の場合は半袖で過ごせます。よく「薪ストーブがあれば、家全体が暖まる」と言いますが、うちの場合は小型薪ストーブだからか、2階は全く暖まりません。
階段の下半分くらいは暖かいのですが。(出典:http://lieve.tsupate.com/?p=682より)
薪はどこで売っているの?
あなたは薪ってどこで売っているかご存知ですか?
私は、都市部で生まれ育ったので全く検討がつきませんでした。
キャンプ場とかだと、もうセットされてますもんね。
調べて見ると、直接買おうと思うとホームセンターに行くとあるそうです。
でも、重たそうだなぁと思ったらAmazonや楽天市場でもありましたよ♪
便利ですよね。
しかし、この薪が結構大変みたいです!
1シーズンで薪は1トン消費するそうです。そうすると、木の種類やサイズによっても薪の値段は変わりますが、大体10万円程度は暖房費としてかかるんですよ。
しかも、この薪を保管する場所も必要となってきます。
薪ストーブユーザーの間では、この薪問題が非常に重要なようです。
単純に薪をどこから調達するかで、年間にかかる費用を抑えられるわけですからね。
中には、自分で木の伐採をして適当な大きさに割って、乾燥させるという作業をして暖房コスト削減に臨んでいる方もいらっしゃいます。
(来年分の薪を今年の冬期に準備するような感じです)
(出典:http://maki-mania.meusonho41.com/beginner/woodstoveより)
関連費用はこれぐらいが目安のようですよ。
ちなみに、薪の乾燥具合(水分含有量)で燃えやすさや煙の程度が変わるそうなので、乾燥期間の理想は2 年ほどかかるそうなんですよ。
薪割りをして、すぐに火に焼べられるわけじゃないんですね。
【薪ストーブ】メリット
薪ストーブユーザーの声を集めてみました!
・家全体が暖かい
・薪ストーブの火が家族の団欒になる
・エコ暖房
・屋外での作業が増える(薪の管理など)
・煮込み料理が美味しい
エコ暖房というのは、薪を燃やしても二酸化炭素は放出されないということからみたいです。意識の高い方にはポイント高ですよね。
また、薪ストーブの上に鍋を置いたり、または中に置いたりして煮込み料理を楽しめるようで、それがまた美味しいんだとか。
そして、最後に薪ストーブの火が家族の団欒になるということです。
キャンプファイヤーでも、なんとなく火を眺めてしまう経験は誰にもありますよね?
人間は火を見ると癒されるんですよ。すると、家族団欒にもつながるという訳です。
【薪ストーブ】デメリット
デメリットというより、いざとならないと気付かない点がいくつかありました。
あらかじめ理解しておく必要がありますよ!
・すぐに暖まらない(だいたい2時間ほどかかるそうです)
・薪ストーブ周辺が汚れる
(着火時は、前面扉を開いて作業するため少量の煙や灰で汚れるそうです。)
・煙突の匂いが周辺のに流れる(火事かと思われる)
・ランニングコストが結構かかる(主に、薪代)
・経年劣化により買い替えが必要(10年ほど)
なんと言っても、買い替えが発生するとは思いもよりませんでしたね。
10年で本体入れ替えと工事費を考えて100万円弱ぐらいの費用をどう考えるかですね。
今の勢いで設置したとしても10年後はどうでしょうか?
あとは、多少室内が汚れることはわかっていましたけど、煙突からの臭いが周辺の方にご迷惑になるかもしれないようです。
意外にそのような声が多くて、よほど山の中のログハウスとか絵に描いたような別荘でない限り周辺環境との兼ね合いは考えておかないとトラブルの元になりそうですね。
まとめ
いかがでしたか?
「薪ストーブ」って、薄々わかってはいましたけど、奥が深そうですねぇ〜。
なんとなくこういうことは考えないといけないんだなぁとご理解いただけましたかと思います。
とりあえずは、今のことだけじゃなく長いスパンで考える必要があるということ、どれだけ自分の身体を動かして薪を調達するか!?ですね。