日本全国いろんなお祭りがありますが、中でもちょっと異彩を放っているのが「熊野筆まつり」ではないでしょうか。
筆の町として知られる広島県熊野で毎年開催されているお祭りですが、この熊野の筆の生産量はなんと全国の80%を占めているそうです!
そんな「熊野筆まつり」の開催日やアクセス情報、そしてお祭りの概要や歴史などについてご紹介させていただきます。
特にわたしが気になっているのが「筆の市」。
年に一度の特別価格で筆を購入できるのですが、特別価格ってどのくらいお安く熊野筆をゲットできるのでしょうか?
【熊野筆祭り2019】日程と歴史
まずは「熊野筆まつり」に関する基本情報からご紹介させていただきます。
いつからどのような目的でスタートしたのか、気になるところですよね。
この筆まつりは、”筆に携わる人たちや先駆者たちに感謝を届ける”という意味が込められているそうです。
筆がメインとなるお祭りですが、他にもさまざまな催し物があります。
さて、どんなイベントがどんな日程で開催されるのでしょうか?
熊野筆祭り2019の開催日程
【開催日程】
2019年9月22日(日) 前夜祭は9月21日(土) 10時~17時
例年は9月23日の秋分の日に開催されますが、2019年は前日が日曜日ということで1日早く開催されますので、お間違いのないようにお気をつけください。
【開催場所】
〒731-4214 広島県安芸郡熊野町中溝5-1-13
広島県安芸郡熊野町榊山神社周辺(熊野中学校グランド・筆の里工房)
【主なイベント】
・筆供養
役目を終えた筆の供養と書道の上達を願い、浄火の中に筆を投じ永代供養します。
・大作席所
他では見ることができないという大作席所。
20畳もある特別な布に巨大な筆で一気に書き上げます。
・筆の市
熊野にあるおよそ30もの筆メーカーが、特別価格にて筆を販売します。
名入れサービスもあるようなので、ぜひ「マイ筆」を手に入れてください!
・競書大会
先着400名による競書大会。参加費500円で誰でも参加できます!
・筆づくり実演
伝統工芸士による熊野筆の実演。
・彼岸船/筆踊り
町内を彼岸船が廻り、地元女性会による筆踊りがおこなわれます。
・ふれあいステージ
町内のさまざまな団体によるパフォーマンスが繰り広げられます。
・屋台村
お祭りに欠かせない屋台。もちろんこの筆まつりにも多くの屋台が並びます♪
他にも写真コンテストや、大書が展示された野外ギャラリーなども開催されます。
わたしとしては筆の市と彼岸船・筆踊りは外せません!
彼岸船は今から80年前から続いているそうで、現在も盛大におこなわれているそうです。
また前夜祭には入場無料の和太鼓や神楽、餅まきなどもおこなわれますので、前夜祭から乗り込んでもいいですね♪
【主催(お問い合わせ先)】
筆まつり実行委員会 電話番号 082-854-0216
熊野筆祭りのこれまでの歴史
今年で85回目を迎える「熊野筆まつり」。
第1回がおこなわれたのは1935年、昭和10年でした。
筆に携わってきた先人たちに感謝をする意味でおこなわれたもので、その先人には自らも筆を造られたという日本三筆の一人である嵯峨天皇、そして熊野町製筆の元祖とされる井上治平、音丸常太、佐々木為次の三氏が含まれています。
第1回は榊山神社にて、功労者や永年勤続者が表彰され、余興として餅まき、花相撲、舞踏などがおこなわれたそうです。
そして第2回には少女ら600名による筆踊りが披露。
その後戦争や不況で休止や縮小などもありましたが、1965年に毛筆書写が正課 となり、空前の書道ブームが巻き起こりました。
1975年から実行委員会が発足し、筆供養や筆づくり実演などの催し物も増え「競書大会」が開催されたことで観光客も一気に増えるようになります。
さらに前夜祭も開催されるようになり、大書も高名な書家が登場。
毎年5万人が訪れるお祭りとなりました。
町にこういった唯一無二の特産があるっていいですよね~。これといった特産物がないところに住むわたしにとっては、羨ましい限りです。
【熊野筆祭り2019】アクセスと交通規制情報
熊野筆まつりのアクセス方法と交通規制についてご案内させていただきます。
アクセスはJRとバスのほかマイカーでも行けますが、お祭り当日は交通規制が敷かれ、会場内にはマイカーでの乗り入れはできません。
【熊野筆祭り2019】アクセス
【バス】
広島バスセンターから広電バス利用でおよそ50分
【電車】
JR広島駅からバスでおよそ45分
JR矢野駅からバスでおよそ15分
JR呉駅からバスでおよそ35分
JR海田市駅からバスでおよそ25分
【車】
志和ICからおよそ30分、西条ICからおよそ1時間です。
メインとなる駐車場は熊野東中学校グラウンドで、他にも町民会館なども利用でき例年無料となっています。
各駐車場からはシャトルバスが運行されているので利用しない手はありません♪
ただし、前夜祭には駐車場は設けられませんのでご注意ください。
【熊野筆祭り2019】交通規制
会場や駐車場、シャトルバスに通行止めの案内図です。
図を見てもわかるように会場に行く道は通行止めになっていますね。
さらに当日の近隣道路は渋滞間違いなしなので、早めに駐車場の確保をした方が良さそうです。
各駐車場からのシャトルバスを大いに利用してください。
【熊野筆祭り2019】安いって本当?
「そもそも熊野筆は超一級品なのか?」
そんな疑問が湧いてきますが、筆の生産量が全国の8割を占めるということから考えても、全てが一級品ではないと考えるのが妥当ではないでしょうか。
それを裏付けるように、学童用の毛筆は多くが熊野で作られたものだといいます。
子供が小学校で使う筆が超一級品なわけ、ないですよね~(笑)
その一方で有名な書家も熊野筆を愛用していると言われていて、そういった筆は特別な材料や技法で作られている高級品だと想像できます。
筆を作る技法には熊野独特の「盆まぜ法 」と、生産量が10倍も多い「練りまぜ法」があり、これによっても出来上がりに違いがあるのでしょうね。
また熊野筆は毛筆以外にも画筆や化粧筆の評価も高く、特に化粧筆は日本のみならず海外でも絶賛されているほど。
では、熊野筆祭り当日におこなわれる「筆の市」では、ぜひとも使ってみたい高級品は安く手に入れることができるのでしょうか?
いろいろなお店が出店されているので一概にはいえませんが、あるお店では半額以下で販売していたりするそうです。
毛筆以外にも画筆や化粧筆も同じように半額以下で販売しているみたいですね。
熊野の化粧筆もぜひ使ってみたいお品です♪
また、早い時間に行かないと買えないという超激安筆もあるみたいなので、筆狙いで行くなら早い時間にしましょう!
一度使うとやめられないという熊野筆。
高級筆を半値以下で購入できる年に一度のチャンスです。
この機会に熊野筆の使い心地を試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
広島県熊野町で毎年秋分の日に開催されている「熊野筆まつり」は、今年で85回を迎える歴史あるお祭りです。
筆を作る材料は何1つないこの熊野町。
山に囲まれ平地が少ないため農業だけでは生活できなかったため、江戸時代から筆や墨を仕入れて売りさばいたことから筆文化が育っていったそうです。
現在まで筆づくりの技は受け継がれていき、国内外で高い評価を受けるようになりました。
そもそも文字を書くということすら減ってしまった現代、筆となるとさらに遠ざかっているのではないでしょうか。
かく言うわたしも長らく筆を使っておりません。
でも熊野筆は毛筆だけではなく、画筆や化粧筆もその使い心地の良さから愛用者が多いといいます。
特別価格で販売される筆の市で筆をゲットし、その使い心地を実感してみてください!