ゴールデンウィークは、毎年4月後半から5月頭にかけてやってくる大型連休です。
私の住む北海道もようやく長い冬から抜け出す季節となり、世界中からいろんな観光客がおみえになります。
冬から春になるといっても、北海道をなめてはいけません(笑)
まだまだ峠では雪も多く、その年にもよりますがスタッドレスタイヤが必要なケースも多いです。
今回はそんなゴールデンウィークの北海道についてご紹介させていただきます。
北海道の気温やエリアの詳細、それに穴場のスポットなど北海道の魅力をゴールデンウィーク目線でお届けします!
さて、ゴールデンウィークの北海道にはどんな楽しみがあるのでしょうか?
【ゴールデンウィーク】北海道の気温は?
ゴールデンウィーク期間中の北海道の平均気温は、だいたい10度前後くらいのようです。
あくまでも平均気温なので、朝と夜、それに日によっても当然違ってきますが、まだまだ半袖で歩けるような気温ではないと思ってください。
また北海道は広い!
地域によっても気温は全然違います。
比較的暖かいのが函館などの道南、寒いのが稚内などの道北や羅臼や釧路などの道東です。
そして朝と夜の気温差が激しいのが、帯広や旭川などでしょうか。
わたしは札幌に住んでいますが、札幌は北海道の中では暖かい方だと思います。
暖かい日の昼間なら15度を超え上着がいらない日もありますが、夜になると10度を下回り寒い時だと冬物のジャケットが欲しくなるときも。
観光で北海道にお越しの方は、重ね着できるような服装をお勧めします。
足元については、普通の観光地であれば雪の心配はいりません。
よほど山奥の秘境にでも行かない限り、ざっくざくの雪の中を歩く心配はないです。
また雪が降ることもほぼないので雪対策は必要ありませんが、車で移動するなら峠はスタッドレスが必要な場合もあります。
特に注意が必要なのは、中山峠、石北峠、狩勝峠、日勝峠など峠を走る時。
夜間に峠を走る場合は、スタッドレスを履くようにしてください。
【北海道】北海道(道南・道央・道北・道東)とは?
北海道は面積でいうと日本で一番大きく8万3,456平方キロメートルあり、これはヨーロッパのオーストリアと同じくらいの大きさです。
え? 海外と比較されてもわからない? そりゃそうですよね〜。
では日本の各地域と大きさを比較してみましょう。
まずは近いところで東北から。
東北は青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県のことですが、結構広いですよね。
ところが!
この東北6県を合わせても北海道のおよそ8割と、北海道の大きさにはかなわないのです。
北海道より小さいことはわかっていますが、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の1都6県の関東だとどのくらいかというと・・・北海道の4割弱で、半分にもなりません。
じゃあそれに山梨県、長野県、新潟県の3県からなる甲信越地方をくっつけてみるとどうでしょう?
これでも北海道の8割にもならず、東北よりも面積が小さいことがわかりました。
では大阪府,京都府,兵庫県, 奈良県,和歌山県,滋賀県,三重県の 2府 5県からなる近畿地方と愛知県、岐阜県、三重県、静岡県の4県からなる東海地方を合わせた面積だとどうなるか?
この近畿・東海地方を合計しても北海道の7割にも到達しません。
最後に徳島県・愛媛県・香川県・高知県の4県の四国地方と、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、そして鹿児島県の7県からなる九州地方を足してみました。
さて、どうなったかというと四国・九州合計でも北海道の7割ほどです。
いかがでしょうか?
なんとなく北海道の大きさがイメージできたでしょうか。
このように大きすぎる北海道なので、エリアに分けて簡単にご紹介させていただきます。
道南(渡島・檜山)
道南とは函館のある青森県に近い地域で、バカリズムさんなら思わず握ってしまいそうな形をした地域です(笑)
面積は他よりは狭く、大きな都市は函館くらいでしょうか。
北海道の海の玄関口として栄えたエリアで、北海道の中では気候も温暖で水産業や農業も盛んです。
主な観光名所は函館山、五稜郭公園、大沼公園など、函館周辺に集中しています。
道央(石狩・空知・後志・胆振・日高)
北海道のほぼ西側と言ってもいい道央エリア。
大きな都市は札幌、千歳、室蘭、苫小牧となり、観光地として有名なところは洞爺湖町、夕張、小樽、ニセコ、留寿都、ウィスキーで有名な余市などでしょうか。
この道央エリアは全体の3割を占め、多くの市町村がありそれぞれ特徴を持っています。
主な観光名所は、札幌の時計台や円山動物園、小樽運河、ニセコアンヌプリ、留寿都リゾート、登別温泉、支笏湖や洞爺湖などです。
道北(上川・留萌・宗谷)
道北も北海道の有数な観光地を有しているほか、最近美味しいと評判のお米の産地でもあります。
大きな都市は旭川くらいですが、富良野、美瑛など観光地のほか利尻礼文、天売焼尻といった離島もあり、太陽光発電や風力発電などにも力を入れています。
おもな観光地は旭山動物園、北の果てにある宗谷岬、富良野のラベンダー、層雲峡などです。
道東(網走・十勝・釧路・根室)
道東は、北海道のほぼ半分から東側の地域になります。
その中でも、「十勝」「オホーツク」「釧路・根室」という3つの地域に分けられます。
十勝エリア
帯広のあるエリアで、耕地面積は北海道の中でも2割を超える食料基地!
内陸の地域なので気温の寒暖差が大きく、美味しい農作物が育つんです。
オホーツクエリア
流氷がくることでも知られている地域で、北見市や紋別市が大きな都市。
冬の寒さは厳しいですが、夏は道東としてはおだやかな気候で農作物もたくさん作られていて、特に玉ねぎの生産が全道一で味もおいしいです♪
釧路・根室エリア
なんといっても酪農が盛んで、人口より牛の数が多い、なんて言われています(笑)
が、その牛から作られる牛乳は高級ブランドとして、ハーゲンダッツの原料としても使われているそうです。
大きな都市は釧路と根室で、根室の納沙布岬からは北方領土がすぐ近くに見えます。
知床半島(世界遺産)
細長い半島の中央にそびえる山々により東西が分断され、東側が羅臼町、西側が斜里町と分かれていて、知床五湖やカムイワッカの滝など観光名所が多いのが西側です。
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知床五湖を巡る旅。いつ熊が出てきてもおかしくない状況にオラ、ワクワクとビクビクしてたぞ‼︎ #一湖 #ニ湖 #サンコン #知床五湖 #知床半島 #知床国立公園 #知床世界自然遺産
道東の主な観光地は、池田ワイン城、網走監獄、流氷観光船ガリンコ号、知床世界遺産、野付半島、阿寒湖、摩周湖、中標津の養老牛温泉など、本当に観光地があちらこちらに点在しています。
ということで、北海道のエリアを超有名な観光地と一緒に簡単にご紹介させていただきました。
超有名な観光地は本当にどこもすばらしく美しくて、感動していただけることは間違いありませんよ!
しかしながら、超有名ではない穴場スポットにもたくさんステキな観光地があります。
さて、ゴールデンウィークに行くならどんな穴場があるのでしょうかー?
【ゴールデンウィーク】北海道の穴場スポットは?
北海道には四季折々の観光名所がたくさんありますが、特にゴールデンウィーク時期にオススメなスポットをご紹介させていただきます。
できるだけ穴場を厳選したいと思っていますが、もし混雑していたらごめんなさいm(__)m
道南(渡島・檜山)の穴場スポット
松前公園
北海道松前郡松前町松城 電話0139-42-2275(松前町商工観光課)
観光地の多い函館ですが、ゴールデンウィークのわたしの一押しは、ちょっと離れた松前公園です!(今ひとつ穴場じゃなくてすみません)
でもここの桜は圧巻!
松前城も有するこの公園には約250種類という1万本もの桜が、ゴールデンウィークの頃に咲き誇ります。
いろんな種類の桜が順番に咲き、混雑はしますが園内も広いのでゆっくり桜を堪能してください♪
松前公園へのアクセス
入場料無料で24時間解放しています。
アクセスについては、札幌から函館まで行き、函館からバスで3時間くらい。
もしくは、JR函館駅から江差線木古内駅で降り、バスに乗って1時間半くらい。
車なら国道228号線を行き、函館からおよそ2時間くらいです。
ちなみに木古内駅は新幹線も停まります!
この季節は各ツアー会社もいろんな企画を出しているので、そちらの方が便利かもしれません。
ぜひ松前公園の優雅な桜をご堪能いただきたいです!
北斗桜回廊
北斗市 電話0138-73-3111(北斗市経済部観光課)
やっぱりGWの道南といえば桜がメイン!
ということで、法亀寺のしだれ桜、戸切地陣屋跡の桜並木、大野川沿いの桜並木の3か所からなる「北斗桜回廊」をご紹介させていただきます。
この3箇所ではそれぞれ美しい桜のトンネルなどがあるほか、GW期間中だけライトアップがおこなわれます。
桜を堪能するための自転車の貸し出しや屋台も出るほか、七輪や炭も貸し出ししているので、焼肉も楽しめるという、至れり尽くせりのイベント。
北斗桜回廊へのアクセス
函館の隣町で函館から車で30分くらい、札幌からなら函館までの距離と同じくらいです。
この北斗市も新幹線「新函館北斗駅」がある市なので、鉄オタにもオススメしたいですね。
北海道ならではの雄大な桜並木をご堪能ください!
道央(石狩・空知・後志・胆振・日高)の穴場スポット
新ひだか町しずない桜まつり
日高郡新ひだか町 電話0146-42-1000(新ひだか観光協会)
ここも道民にとっては有名な桜の名所で、今ひとつ穴場感はありません。ごめんなさい!
でも有名なだけあって桜はとっても綺麗です♪
会場となるのは直線およそ7キロにもわたる桜街道で、まるで桜のトンネル。
毎年5月初旬に行なわれるこのお祭りは、桜にちなんだ土産物や、旬の特産品などが販売されたり、皇族も利用したという「龍雲閣」が一般公開されるなど、楽しいイベントがあります。
自転車の貸し出しもしているので、ゆっくり桜を楽しんでください。
しずない桜まつりへのアクセス
札幌から車で行くなら日高自動車道日高門別ICでおりて40分くらい。
JR利用ならJR静内駅で下車、そこから車で20分くらいで、期間中はシャトルバスが運行されます。
サッポロさとらんど
札幌市東区丘珠町584-2 電話011-787-0223
道央ということで、札幌の中でご紹介したいのが「サッポロさとらんど」です。
何をするのかというと農業体験ができる施設で、他にも馬車に乗ったり引き馬で乗馬も体験できちゃいます♪
そしてとにかく広い!
牧場やバーベキューなどができる広場、パークゴルフ場や手作り工房など、ワクワクするような施設がたくさん!
サッポロさとらんどへのアクセス
札幌市内から車で30分くらい、地下鉄とバスの利用でも40分くらいで行けます。
すぐ隣には彫刻家イサム・ノグチがデザインした札幌市のアートパーク、モエレ沼公園もあるので、アートな大自然に触れてみてはいかがでしょうか。
道北(上川・留萌・宗谷)の穴場スポット
旭山動物園
旭川市東旭川町倉沼 電話0166-36-1104
旭山動物園がGWにオススメな理由は、屋内で過ごしていたヤマアラシ、ペリカンやカピバラなどが屋外に戻ってくるからです♪
また、動物によっては冬毛から夏毛へと生え変わる貴重な姿を見れるかもしれません。
混雑はすると思いますが、趣向をこらした旭山動物園、ぜひ一度ご覧になってください。
旭山動物園へのアクセス
札幌から車で道央道旭川北ICを使うと2時間くらいですが、GWは道央道は渋滞が予想されるのでもうちょっとかかると思います。
JR利用なら、札幌旭川間のJR料金と旭川駅から旭山動物園までのバスがセットになった「旭山動物園アクセス切符」があるので、こちらが便利でしょう。
旭山動物園で身近に動物と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
富良野・美瑛
富良野といえばラベンダーを思い浮かべますが、GWはまだその時期ではありません。
その代わりといっては何ですが、実はこのあたりは桜が咲くことでも有名なんです。
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ちょっと富良野に押され気味の美瑛町ですが、美瑛町は「丘の町」といわれるとっても景色の綺麗なところ。
特にオススメなのが美瑛の「青い池」です。
水面が青く見える神秘的な池で、とっても幻想的でまるで異空間にいるような気分になれます。
他に富良野にもファーム富田や風のガーデンなど観光名所もたくさんあるので、ぜひレンタカーなどでたくさんの観光地を訪れてみてください。
富良野・美瑛へのアクセス
札幌からなら車で2時間くらい、旭川からなら1時間30分くらいなので、1日かけてゆっくり観光してみてはいかがでしょうか。
道東(十勝)の穴場スポット
サホロリゾート
北海道上川郡新得町新内 電話0156-64-7111
北海道の中央にある道東最大級のリゾート施設で、GWにはイベントが盛りだくさんです。
例えば2018年にはゴンドラ遊覧やこども縁日などなど・・・。
そして目玉は国内初のヒグマを放し飼いにしたベア・マウンテンを散策するナイトツアー。
ちょっと怖い?笑
またGWスペシャルバイキングも開催されるので、温泉露天風呂に入ったりしながらゆっくりと癒しの時間を堪能することもできます。
サホロリゾートへのアクセス
札幌からなら高速道路利用で車で2時間30分くらい、帯広からなら1時間です。
またJR新得駅からシャトルバスが運行されていて、本数は多くありませんが札幌や新千歳空港からなどもアクセス可能なので、のんびりした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
道東(オホーツク)の穴場スポット
かみゆうべつチューリップフェア
紋別郡湧別町上湧別屯田市街地358番地の1 電話01586-8-7356
入場料は高校生以上500円、小・中学生が250円となっています。
7万平方メートルの広大な敷地に咲くチューリップの品種は、およそ200種類もあるそう。
毎年5月上旬から6月上旬まで開催されていて、天気次第でチューリップの開花が変わってしまうのが残念なところ。
見頃は5月20日前後となりますが、2018年と2017年は5月1日から開催しています。
やっぱりGWには開園したいですよね〜。
なのでGWにはちょっと寂しい園内かもしれませんが、そんなときは近くのサロマ湖を訪れてみてはいかがでしょうか。
このサロマ湖は全国でも3番目に大きな湖で、細長い砂州で海と隔てられている湖です。
国内でも珍しいとされる朝焼けと夕焼けの両方を見ることができ、サロマ湖遊覧観光船も運行しています。
かみゆうべつチューリップフェアへのアクセス
上湧別までは札幌から高速道路を使って車で3時間半くらい、旭川紋別自動車道が増設中のため無料で乗れるので、ぜひご利用ください。
JRなら札幌駅から特急オホーツクで遠軽駅まで行き、そこから徒歩15分くらいです。
ホタテなどオホーツクの海の幸を味わってみてはいかがでしょうか。
道東(釧路・根室)の穴場スポット
釧路湿原
北海道釧路郡釧路町トリトウシ原野南5線 電話 0154-31-1993
釧路湿原は4つの町村を含める日本最大の湿原で、ラムサール条約登録湿地帯にも指定されています。
動植物の種類は2000種にもなり、中でも有名なのはタンチョウでしょう。
楽しみ方はいろいろ、観光列車の車窓から眺めたりウォーキングで散策したり、またカヌーでの観光もオススメです。
展望台も細岡展望台、コッタロ湿原展望台、釧路湿原展望台があり、それぞれの風景を堪能できます。
釧路湿原展望台は、1階はお店や飲食店などが並んでいて入場料は無料ですが、2階は有料展示場となっています。
その展示場には幻の巨大魚イトウなど、湿原の動植物を復元したものが数多く展示されています。
釧路湿原へのアクセス
札幌からなら高速道路利用で4時間くらい、JR釧路駅からバスで40分くらいです。
「たかが湿原でしょ?」と言わないで(笑)湿原が生み出す大自然を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ということで、できるだけ穴場を念頭にご紹介させていただきましたが、やはりゴールデンウィーク中はどこも混雑必至です。
特に高速道路の出口周辺などは渋滞されていることも多いので、トイレなどには十分余裕を持って行動してください。
まとめ
いかがでしたか?
ゴールデンウィークに行く北海道について、道南、道央、道北、道東の4つのエリアに分けてご紹介させていただきました。
北海道はあちらこちらに素晴らしい景色や観光名所があるので、やはりレンタカーなどを利用して車で移動する方がたくさんの場所に行けるので便利ですし、ツアーバスを利用するのも良いですよね。
まだ肌寒いことが多いGWの北海道、寒さ対策も忘れずに、北海道の美味しいものと大自然を堪能していただけると嬉しいです。