今年も筥崎宮放生会が近付いてきましたね。
例年、たくさんの人出で賑わう箱崎さんの放生会。
現代ではなかなか体験できない”お化け屋敷”や”見世物小屋”をはじめとする縁日の感覚。
多数居並ぶ屋台の中から、「これぞ筥崎宮の放生会だぞ!」とも言うべき定番屋台をご紹介します。
筥崎宮放生会2019の時間や由来は?
筥崎宮放生会2019の概要(日程や時間など)
筥崎宮放生会は、毎年9月12日〜18日にかけて1週間行われるお祭りです。
2019年は、12日(木)〜18日(水)という曜日まわりになっています。
やはり平日は比較的落ち着いていて週末に来場者が集中しますね。
途中、敬老の日があるため3連休も含むので約100万人が訪れる非常に大規模な秋祭りなんですよ。
お祭りの開催時間は、10:00〜21:00が目安です。
21:00以降も人通りが多ければ営業を続けている屋台もありますが、遅くとも23:00ぐらいにはすべて終了します。(終電の関係もありますからね)
あと、注意していただきたいのが最終日18日は夕方頃から片付け始めます。(次の現場に移動したり、地元に帰っていきますからね)
最終日の18日は、お仕事帰りに放生会に行っても終わっていますよ♪
筥崎宮の由来
筥崎宮は筥崎八幡宮とも称し、宇佐、石清水両宮とともに日本三大八幡宮に数えられます。 御祭神は筑紫国蚊田(かだ)の里、現在の福岡県宇美町にお生まれになられた応神天皇(第十五代天皇)を主祭神として、神功皇后、玉依姫命がお祀りされています。創建の時期については諸説あり断定することは困難ですが、古録によれば、平安時代の中頃である延喜21年(西暦921)、醍醐(だいご)天皇が神勅により「敵国降伏」(てきこくこうふく)の宸筆(しんぴつ)を下賜され、この地に壮麗な御社殿を建立し、延長元年(923)筑前大分(だいぶ)宮(穂波宮)より遷座したことになっております。創建後は祈りの場として朝野を問わず篤い崇敬を集めるとともに、海外との交流の門戸として重要な役割を果たしました。
実は、正式名称は筥崎八幡宮といって、日本三大八幡宮の1つなんですね。
そして、1,000年を超える歴史ある神社なんですね。
また、福岡市内の街中とは思えない大きな鳥居が目印だったんですが、老朽化に伴い安全対策として2018年に取り壊され、今後は再建予定はないそうです。
放生会って何?
もともとはお釈迦様の前世出会った流水長者が、大きな池で涸渇して死にかけた魚を助けて説法して放生したところ、三十三天に転生して流水長者に感謝報恩したことから始まり、捕獲した鳥や鳥獣を野に放ち殺生を戒める宗教儀式なんですね。
感の鋭い方は、お釈迦様って仏教なのに、なんで神社が関係あるの?と思われるかもしれません。
実は日本では明治時代に廃仏毀釈運動(←高校時代に聞いたことがあるはず?!)が行われるまで日本国内では、仏教と神道はそれほど区別されることなく民に浸透していたので、八幡宮では放生会が開催されているんです。
日本においては天武天皇5年(677年)8月17日に諸国へ詔を下し放生を行わしめたのが初見であるが[2]、殺生を戒める風はそれ以前にも見られたようで、敏達天皇の7年(578年)に六斎日に殺生禁断を畿内に令したり、推古天皇19年(611年)5月5日に聖徳太子が天皇の遊猟を諫したとの伝えもある[3]。持統3年(689年)には近畿地方を中心とする数か所に殺生禁断の地が設けられ、定期的に放生会が開かれるようになった[1]。聖武天皇の時代には放生により病を免れ寿命を延ばすとの意義が明確にされた[4]。
放生会は、養老4年(720年)の大隅、薩摩両国の隼人の反乱を契機として同年あるいは神亀元年(724年)に誅滅された隼人の慰霊と滅罪を欲した八幡神の託宣により宇佐神宮で放生会を行ったのが嚆矢で[5]、石清水八幡宮では貞観4年(863年)に始まり、その後天暦2年(948年)に勅祭となった。
明治元年(1868年)4月24日に神仏分離のため仏教的神号の八幡大菩薩が明治政府によって禁止され、7月19日には宇佐神宮や石清水八幡宮の放生会は仲秋祭や石清水祭に改めさせられた[6]。本祭開催日も、古来より1200年以上、旧暦8月15日の祭礼として行なわれてきたが、明治の廃仏毀釈により、10月10日(仲秋祭)に変更を余儀なくされた[7]。
現代では収穫祭・感謝祭の意味も含めて春または秋に全国の寺院や、宇佐神宮(大分県宇佐市)を初めとする全国の八幡宮(八幡神社)で催される。特に京都府の石清水八幡宮や福岡県の筥崎宮のもの(筥崎宮では「ほうじょうや」と呼ぶ)は、それぞれ三勅祭、博多三大祭の一つに数えられ多くの観光客を集める祭儀としても知られている。また、これらの行事にはウナギの取扱業者やフグの調理師などが参加する姿が見られる[1]。
(出典:Wikipediaより)
【筥崎宮放生会2019】の屋台の定番は?
約100万人もの人たちが訪れる筥崎宮放生会ですので、屋台の数もスゴいですよ!
なんとその数約500店の屋台が並び、筥崎宮にたどり着くまでの商店も店先で販売をしているので期間中は非常に活気溢れる街並みになります!!
(わたあめ、金魚すくい、お化け屋敷、りんご飴などなど、最近あんまり見なくなったなと思うような昭和感溢れる屋台が並びます。昭和生まれバンザイ!)
そんな約500店の中から、
「これぞ筥崎宮放生会の定番屋台だよ!」
というお店をご紹介します。
ちゃんぽん
筥崎宮でいう”ちゃんぽん”は、長崎ちゃんぽんのような食べ物ではありません。
「博多ちゃんぽん」「放生会ちゃんぽん」「ぽっぺん」と呼ばれるビードロです。
鳴らした音が「ちゃんぽん♪♪」と聞こえることが所以で名付けられたそうです。
人気の秘密は、放生会が始まる12日朝8時〜9時の1時間だけ「筥崎宮授与所」で限定2,100個だけ販売されるものなんですよ。お値段は3,000円〜9,000円で、柄は選べません。
しかも絵付けは、ひとつひとつ巫女さんの手によって行われています。
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整理券が6時〜6時半までの間に配布されますが、前日夜から並ばないと手に入れることはできないという大人気ぶり。欲しい方は気合を入れて並びましょう!
新生姜
筥崎宮の周辺では昔から、新生姜がよく獲れるので秋の新物として放生会の帰りに新生姜を買って帰るのは定番です。
戦前までは、博多の御寮人さんがご近所jに配る姿が博多の秋の風物詩だったとか。
夏バテ気味の身体に元気が注入されますよ♪
社日餅(やきもち)
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「筥崎さんのやきもち」として多数の屋台が立ち並ぶ定番屋台です。
太宰府天満宮では、梅ヶ枝もちが有名ですが筥崎宮では”やきもち”なんですね。
福岡の人は餅が大好きなんです!
ちなみに福岡の老舗洋菓子店の石村萬盛堂さんでは、期間限定で”新生姜×やきもち”という合わせ技を販売するそうです。
ご興味があれば、ぜひチェックを!!
まとめ
いかがでしたか?
なかなか他のお祭りでは見かけることのない定番屋台たちをご紹介しました。
いっぱいありすぎるので目移りしてしまうと思いますが、なかなかこれだけの活気を持ったお祭りには出会えないでしょうから、ぜひ楽しんで下さいね。
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