寒くなり始めてくると、いよいよ受験シーズンが目の前まで迫っています。
これまで一生懸命勉強を行ってきた小学生にとっては、ラストスパートをかける時です。
この時、多くのご家庭は、第一希望としている志望校だけではなく、いくつかの併願校の受験も検討されていることでしょう。
二校以上の受験を行った場合、それぞれに合格を勝ち取った場合、いずれかの学校への入学とし、その他の学校へ対しては入学辞退を行わなければなりません。
そこでここでは、入学辞退する時に入学辞退届を手書きで行うのか、また例文やその書き方について解説します。
入学辞退届けを出すケースとは?
入学辞退届を出すケースとして考えられることは、冒頭でもご説明している通り、二校以上の学校に合格が決定し、いずれか一校に対し、入学辞退届を出すことが必要となるケースがあります。
この時、多くのご家庭では、入学辞退の理由についてどう書くべきか悩んでしまうのではないでしょうか?
また、このような入学辞退届は、受験の際だけお目にかかることになるため、そこまで深い知識を持っている方のほうが少ないと言えます。
そこで、本来、入学辞退届けを出すケースや、実際にはどのような理由を書くべきかについてみていきましょう。
入学辞退届けを出すケースは?
入学辞退届を出すケースは、二校以上の学校に合格した場合に行うことになるでしょう。
その場合、「経済的な理由」「健康上の理由」「その他の学校に進学が決まったため」などあらゆる理由が考えられるでしょう。
実際、学校側も複数校の受験を行うことは理解していることから、入学辞退者が存在することも予測の上で受験を実施しています。
そのため、入学辞退する側のあなたが気を遣う必要はありません。
中には併願受験について、第一志望校ではない学校を受験することに対して罪悪感のようなものを感じる方もいるようです。
しかし、それはお子様にとって将来の選択肢のひとつとして、そのような思いを持つ必要はなく、自信を持って受験を行ってください。
また、入学辞退届はすでに入学手続き書類一式の中に含まれていることが一般的であることから、学校側が準備してくれている書式を使用して記載するようにしましょう。
この時の文章には、
というように、ご家族や本人と悩み考えた上での決断であることが伝わるような文章とし、学校側へ対して失礼のないように正しく行うようにしましょう。
入学辞退届は手書きの方が良い?
入学辞退届は、本来、手書きで行うことが一般的です。
また、冒頭でもご説明している通り、すでに必要となる書式が配布されている可能性も高いため、もしも手書きで書くという場合は学校に対しても失礼のないように、丁寧に書きすすめましょう。
しかしながら、自分の書く字に自信がない場合は、パソコンで作成することをオススメします。
いずれにしても、入学辞退届を手書きで行うこと、また、パソコンで行うことについて、大きな大差はありません。
入学辞退届の例文や書き方を教えて
入学辞退届を提出する際、学校側へ失礼のない書き方についてあまりよく知らないという方も多いのではないでしょうか?
ここでは、入学辞退届の例文やその正しい書き方についてみていきましょう。
入学辞退届の例文は?
入学辞退届を書く際は、まず学校に対して挨拶を書くことから始めましょう。
例文
「貴学、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。」
「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
「貴学におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
など、いずれかの挨拶を冒頭に持ってくるようにしてください。
この挨拶から始めることで学校側に対するあなたの印象も変わるでしょう。
そしてこの後に
と記載し、その後、入学辞退についての思いを記載するとともに、学校に対してお詫びの言葉を続けましょう。
そして、
「このたび合格さていただいたにも関わらず誠に申し訳ございません。」
このような結びの言葉を述べると悪い印象とはなりません。
そして、学校に対して、
「今後のますますのご発展を心よりお祈りいたしております。」
と、最後に述べて入学辞退届としましょう。
全て合体させたサンプルは、以下のようになります。
貴学、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。
平成○○年度合格通知をいただいた、○○(氏名)と申します。
誠に勝手ながら、入学を辞退させていただきたく存じます。
このたび合格さていただいたにも関わらず誠に申し訳ございません。
最後に、貴学の益々のご繁栄をお祈り申し上げます。
入学辞退届はどこにある?
入学辞退届は、一般的に学校から送られてくる合格通知書類一式の中に含まれている、あるいは学校の公式ホームページからその書式をダウンロードするなどで必要書類を手に入れることができます。
本来、入学辞退届を提出しなければならないという義務はありませんが、やはり受験を行う際のマナーとしては守るべきことであるとされています。
そのため、入学辞退の旨は学校に対して伝えることが常識とされています。
この時、学校によっては入学辞退届の書式がないということもあるでしょう。
その場合は自身で入学辞退届を作成し、それに記入した上で直接学校へ持参、あるいは郵送で送るようにしましょう。
入学辞退届を記入する際に気を付けることとは?
入学辞退届を記入する際、学校から準備されている書式があればそれに記入し、もしもない場合は自身で作成すると良いでしょう。
その際、自身で作成の場合はフォントや文字サイズに気を付けてください。
特に、丸文字のフォントは遊び感覚のような印象に受け止められるため、学校側へ対して失礼にあたります。
これはその人の人柄をも大きく左右することであるため、一般的な常識に照らして低レベルな対応とならないよう気を付けるべきだと言えます。
必ず学校側へ対して礼儀を込めて作成を行うようにしましょう。
この時、入学辞退届への記入について、身構えるほどのマナーとして定められているわけではありませんが、最低限の常識的な対応を行うことが大切です。
入学辞退届はトラブル回避にも役立つ
入学辞退届の様式については、学校側が定めた様式で入学辞退届を提出する場合はその書式を証するようにしましょう。
また、この入学辞退届は毎年複数人の入学志願者による試験を行い、その結果、入学辞退を行うか問う、未提出になることに対してトラブルが起こってしまわないよう、事務作業のひとつとして行うことになります。
この時、印鑑を誤って押してしまったり、書式に大きなミスがないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
入学辞退する時に入学辞退届を手書きで行うのか、また例文やその書き方について解説しました。
私立中学校受験の際は、合格する方と不合格の方もいらっしゃいます。
しかし、不合格の方でも補欠入学などの可能性もあるため、もしも複数の学校に合格された方は、入学辞退を決めた学校へは、すぐに入学辞退届を提出するようにしましょう。
入学辞退届に辞退理由を記載する場合は、「他校への進学のため」など、本当の理由を書くことも間違いではありません。
その際は、一度入学を認めていただいた学校に対し、礼儀を持って入学辞退届を記入し提出していただきたいと思います。
お子様の人生が左右される可能性もあることから、進路には悩むご家庭も多いでしょう。
本当に正しい選択をしたかどうかも誰にも分かりません。
しかし、本人をはじめご家族で決めたことの選択肢に誤りはないと自信を持って、楽しい学校生活を送ってくださいね。