京都の永観堂は秋になるととても風情ある景色と紅葉が美しいお寺として有名です。
そんな永観堂は、紅葉観光スポットとして毎年多くの方が訪れる場所でもあります。
ここでは、永観堂の紅葉の見ごろや御朱印の種類についてご紹介します。
【永観堂の紅葉2019】永観堂とは
永観堂は「禅林寺」と呼ばれる浄土宗西山禅林寺派総本山のお寺となります。
ご本尊様は阿弥陀如来像となり、853年、空海の弟子である真紹僧都(しょんしょうそうと)が創建し、863年に「禅林寺」という名を賜りました。
紅葉の名所としてもとても有名な永観堂は、「もみじの永観堂」とも言われています。
京都においては古くから学問を盛んとしているお寺です。
【永観堂の紅葉2019】歴史
禅林寺は永観律師の時代に大きな発展を遂げ、永観律師は境内に施療院を建て、貧しい人のために慈悲事業を行っていました。
そのため、永観律師の名をとって禅林寺は「永観堂」と呼ばれるようになったそうです。
【永観堂の紅葉2019】アクセス
永観堂の紅葉が美しい時期は、非常に混雑が予想されます。
そのため、バスなどを利用する方法もありますが、周辺道路は渋滞となることも多く、可能であれば地下鉄を利用されるとアクセスがスムーズです。
■JR京都駅から市バス5系統⇒「南禅寺永観堂道」下車、徒歩3分
■JR京都駅から市バス100系統⇒「東天王町」下車、徒歩8分
■地下鉄烏丸線「烏丸御池」にて地下鉄東西線六地蔵方面行き乗り換え⇒「蹴上」下車、徒歩15分
【駐車場】
専用駐車場はなく、岡崎公園の有料駐車場の利用を推奨します。
【永観堂の紅葉2019】拝観料金
拝観時間:9:00〜17:00
住所:京都府京都市左京区永観堂町48
【永観堂の紅葉2019】見ごろとライトアップはいつ?
永観堂の紅葉は、その景色を楽しむため全国から足を運ばれる京都においても“紅葉の名所”と言われています。
その紅葉の美しさは非常に見ごたえがあり、岩に紅葉が映える様子がとても美しく、「岩垣もみじ」などと呼ばれ親しまれています。
そんな永観堂の紅葉の見どころを掘り下げ、ライトアップや多宝塔、放生池など、ご紹介します。
【永観堂の紅葉2019】ライトアップ
冒頭でもお伝えしている通り、永観堂は京都の中でも屈指の紅葉観光スポットとしても知られています。
他に引けを取らないほどの美しさを楽しむことができるため、毎年多くの方が永観堂を訪れます。
古今和歌集では「もみじの永観堂」と詠まれ、古くから日本の美しい紅葉を最大限楽しむことができる観光スポットとして親しまれてきました。
境内には実に3千本もの紅葉が植えられており、四季折々、夏になると深緑のある美しい青紅葉が楽しめます。
また、秋になると辺り一面真っ赤な景色に染まるほどの美しい紅葉を楽しむことができ、訪れた人々を魅了するほど素晴らしい景観を楽しむことができます。
【永観堂の紅葉2019】見ごろはいつ?
最もおすすめしたい紅葉の見ごろは毎年11月中旬〜12月上旬にかけてとなり、その時期は境内あらゆるスポットがライトアップされ、夜間の紅葉を楽しむことができます。
夜間拝観の際は雅楽演奏も行われるなど、秋の京都をゆったりと雅で素敵な時間を過ごせますね。
紅葉の夜間拝観と同時に、毎年寺宝展が開催されるなど、さらに永観堂が賑わいをみせています。
【永観堂の紅葉2019】絶景スポット
【永観堂の紅葉2019】多宝塔
多宝塔は永観堂の境内の中でも最も高い場所に立地しています。
そのため、紅葉がライトアップされる光景はとても幻想的でかつ、多くの方を魅了する魅力たっぷりの景色を楽しむことができます。
また、最も写真撮影にも最適なスポットとして、望遠レンズなどを使用した撮影がおすすめです。
多宝塔からは永観堂境内だけではなく、見下ろす形で京都の街並みを一望できるなど非常に素敵な景色を写真におさめることができます。
まるで真っ赤な紅葉のじゅうたんが京都の街を彩る圧巻の風景が最高ですよ。
【永観堂の紅葉2019】放生池(ほうじょうち)
永観堂の境内の中心部に位置する放生池の周辺は、カメラを持参して写真におさめたい景色がたくさんある写真スポットとなっています。
放生池の真ん中には弁天社があり、紅葉の森に囲まれた鳥居にカメラを向けて撮ると非常に美しい景色として写真におさめることができます。
弁天社へ行くまでに橋が架かっているものの、ここは誰も立ち入ることができないことから、写真撮影にはとても良い撮影スポットです。
永観堂へ来たら、必ずと言って良いほど放生池へ立ち寄る方も多く、特に写真スポットというだけあって、列に並んで写真撮影を行わなければならないこともあるほど人気のスポットです。
ちなみに全国のお寺に「放生池(ほうじょうち)」と呼ばれる池がありますが、このような所以なんですよ。
中国や日本の仏教において,捕獲した魚介を購い,生かし放つ池を称していい,慈悲行の表れを意味する。仏典の《金光明経》第四品流水長者子品や《梵網経(ぼんもうきよう)》などの不殺放生に関係する。6世紀,天台の開祖智顗(ちぎ)が漁民のとった魚の多きを憐れみ,国清寺の近くに池を作り放ったのが最初という。唐代の759年(乾元2)粛宗が長江(揚子江)沿岸の州県城に放生池81所を設け,顔真卿がそれに関する碑銘を書いた。
(出典:https://kotobank.jp/word/%E6%94%BE%E7%94%9F%E6%B1%A0-627886より)
こんなに幻想的な雰囲気を楽しむことができるんですよ♪
【永観堂の紅葉2019】御朱印の種類は?
永観堂の御朱印の種類は一体どのようなものがあるのでしょうか。
紅葉もさることながら御朱印集めをライフワークとされている方もいらっしゃると思いますのでご紹介します。
【永観堂】法然上人二十五霊場 縁故本山
法然上人は、長承2年4月7日、美作国の押領使・漆間時国の子として生まれました。
9歳の時に父から、「恨みを恨みではらしていくと、人の世に恨みのなくなるときはない。
出家して誰もが救われる仏の道を求めよ」と遺言を残しこの世を去ったそうです。
この父からの言葉に従った法然上人は、比叡山に登り、天台の学問を修めます。
(出典:全国御朱印図鑑)
そして、厳しい修行を経た者、財を手にした者だけが救われる仏教の教えに疑問を抱き、長い修行の末、男女問わず、念仏を称えることですべての者は極楽浄土へ往生できるという浄土宗を開宗しました。
そして、法然上人の教えが現在も受け継がれ、法然上人二十五霊場が始まったそうです。
この法然上人二十五霊場は、浄土宗の寺院のみならず、真言宗や天台宗の寺院も入っています。
【永観堂】西山国師遺跡霊場 第八番札所
西山国師遺跡霊場は、法然の高弟となる証空ゆかりの寺社21箇所を巡る霊場巡拝です。
札番付き寺院の数にちなんで、「西山国師十六霊場」または「西山国師十六遺跡霊場」とも呼ばれています。
(出典:http://fishaqua.gozaru.jp/temple/nishiyama16temple.htm)
御朱印には西山国師十六霊場と書かれていて、札番付き寺社十六箇所以外にも、客番の寺社を5箇所設けています。
霊場は西山国師・証空の足跡を巡る霊場であるため、浄土宗西山三派の寺院だけでなく、浄土宗(鎮西派)や浄土真宗の浄土系の寺院も含まれています。
その他、真言宗や天台宗の寺院も含まれています。
【永観堂】京洛六阿弥陀 第二番札所
京洛六阿弥陀巡りとも呼ばれる、「阿弥陀巡り霊場」です。
1717年に設立され、寺院の一覧や阿弥陀巡りの説明書きなどはどこの寺院でも手に入れることができます。
3年3ヶ月連続39回、第1番札所の真如堂から第6番札所の誓願寺まで、順番に巡礼することで無病息災・家運隆盛・祈願成就が叶うそうです。
(出典:https://ameblo.jp/fuhashipu/entry-12396804254.html)
【永観堂】京都文殊
昭和57年に9ヵ寺(金戒光明寺、永観堂、浄土院、養福寺、補陀洛寺、直指庵、阿弥陀寺、安井念仏寺、勝円寺)でスタートし、昭和61年から巡拝コースがスタートしました。
まとめ
永観堂の紅葉のみどころや御朱印の種類についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
永観堂は京都屈指の紅葉観光スポットとしてとても有名です。
そのため、毎年紅葉の季節が到来すると、多くの人が訪れる場所でもあります。
また、紅葉シーズンの際は特集に組まれるほど人気スポットとなるため、秋の行楽シーズンは、早めの計画をおすすめします。
紅葉だけではなく深緑シーズンの夏も風情のある落ち着いた浄土宗西山禅林寺をゆっくりと楽しむこともできますよ。
一年を通して永観堂の魅力を堪能されることをおすすめします。
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