あなたは”暖炉”と”薪ストーブ”の違いはご存知でしょうか?
筆者もついさっきこの事実を知って、衝撃を受けたばっかりなんですよ。
普段、”暖炉”とか”薪ストーブ”なんていう単語を使わないですもんね。
さらに薪ストーブにも色々と違いがあるようなのでご紹介します♪
【薪ストーブ】暖炉との違いは?
上が”暖炉”の写真。下が”薪ストーブ”の写真。
違いは見つかりましたか?わからないですよね??
そもそもこの2つの単語を比較して考える機会は今までなかったはず。
ちなみに、”マントルピース”っていう言葉はご存知ですか?
”マントルピース”はもともと暖炉の周りに施された装飾のことを指していたので、現代では暖炉自体の呼び方の1つとなっているんですよ。
それでは1つ勉強になったところで、暖炉と薪ストーブの違いを3点ご紹介します。
扉の有無
しっかりとご覧頂くとわかりますが、暖炉は薪が燃えている部分と住空間に隔てるものはありません。そのまま薪を焚べて感じることができるようになっています。
一方、薪ストーブとなるとガラスの扉が付いていて、薪に火をつけた後は扉を閉じて使います。
この扉の有無が暖房能力に大きく違いを生み出しているんですよ。
また、薪の燃焼速度にも違いが生まれ、扉がある方が効率的に燃えてくれて経済的との声が一般的なんですよ。
直の熱か輻射熱か
暖炉にしても薪ストーブにしても、基本的には冬場に暖を取るために使われますが、暖かさが全く違います!
暖炉の場合は、そのまま直火で空気を温めることになるのでそれほど暖かくならないという事実があります。
(ガスコンロの火で、1時間ぐらい煮込み料理をやっていて部屋の温度がめちゃくちゃ上がらないのと同じです)
それに対して、薪ストーブはいわば暖炉の進化版です。
ガラスの扉がついて密閉し、薪ストーブ自体の金属が温まって輻射熱で空間全体を暖めます。これが自然な暖かさにつながるんですよ。
匂いや薪の燃える音を楽しめるか
皆さんもキャンプファイアーの火に”しゅんっ”と見入ったご経験はあるかと思います。
人間には本能に炎を見ると安らぐということがあるようです。
そのためにも、薪の爆ぜる音や燃える匂いなんかも重要な要素になってきます。
扉がない”暖炉”は、直に感じることができるのがメリット。
こんな動画もあるぐらいですからご覧ください。
もうyoutubeに頼らないで良さそうですね♪
【薪ストーブ】素材の違いは?
薪ストーブと一言でいっても、使われる素材は大きく2つに分類されます。
それは鋳物(いもの)と鋼板(こうはん)です。
鋳物(いもの)
鋳物というのは簡単にいうと、ドロドロに溶かした金属を砂で作った型に流し込んで形を作るものです。
この鋳物の歴史は人類の歴史といってもいいぐらいで、紀元前3000年ごろにメソポタミアで生まれたと言われているんです。
そして、紀元前400年ぐらいには日本にも鋳物技術が入ってきて進化をしてきたんですよ。
ちなみに、奈良の大仏さんも鋳物なんです!
薪ストーブの話に戻ると、鋳物で作られた薪ストーブは熱に非常に強く、一度暖まると冷めにくいという特徴があります。そして、これまでの薪ストーブの素材の主流でした。
そして、型に流し込んで作られるので、綺麗な模様が付いていることも多いんですよ。
(出典:http://www.wood-stove-life.org/start/st01.htmlより)
本格派は鋳物の方が良さそうだ♪
鋼板(こうはん)
近年増えているのが、鋼板で作られる薪ストーブです。
鋼板とは、金属の板状に加工された鋼材で、切断や曲げ(アール整形)、折り曲げがしやすいく、毎期ストーブのデザインの幅を拡げてくれます。
しかしながら、鋼板には熱しやすく冷めやすいという特徴があるため、鋳物に比べると長時間の高温を維持することには向いていません。
コスト面が鋳物に比べて割安になることとデザイン性で支持を集めています。
(出典:http://www.wood-stove-life.org/start/st01.html)
デザイン性がアップするのは良いことですよね
【薪ストーブ】種類(暖房方式)
薪ストーブについて考え時始めても、何から考えていいのやら・・・
誰もが最初はそうなってしまいますよね。
まず、どんな種類があるのか?を理解しましょう。切り口は暖房方式の違いです。
輻射式
こちらは薪ストーブといえば?
最初に思いつく最もスタンダードな方式です。暖炉との違いでも書いた通り、ストーブ本体の金属を暖めた熱を輻射してお部屋全体を暖めてくれます。
輻射式の場合は、ほとんどが高音を維持する必要があるので鋳物で製造されますが、家具などと距離を離したり、やけど防止のため周辺にフェンスをセットする対策をされることが多いです。
(出典:http://www.wood-stove-life.org/start/st01.htmlより)
対流式
対流式は、鋼板で作られた薪ストーブとともに近年拡がっている方式です。
ストーブ本体の外側にもう1枚鋼板をセットすることで空気の層を作って、そこで暖まった空気を外部へ出すというもので。
輻射式のように、家具を離したりやけどの心配もないんですよ。
また、鋼板の弱点である高音が続くと苦手な部分は、空気層の空気が常に入れ替わって冷却の役割も果たしてくれるので大丈夫なんですよ。
(出典:http://www.wood-stove-life.org/start/st01.htmlより)
開放型
開放型は薪ストーブであって、薪ストーブの定義の1つである扉を持たないものです。
だから、まるで暖炉のように薪の爆ぜる音が聞こえるし匂いもします。
しかし、開放されているがために暖気が逃げやすく住宅向きというよりは、店舗やデザイン性重視な演出用として利用されることが多いんです。
(出典:http://www.wood-stove-life.org/start/st01.htmlより)
↑自宅にこんなデザインって嬉しいですよね。
まとめ
いかがでしたか?
暖炉と薪ストーブの違いはハッキリしましたか?
あと大事な点としては、暖炉は最初から(建築時)からあるものですが、薪ストーブは後付け出来るという違いもあります。
後付けになる場合、お住いのお宅によって前提条件が異なるため、今回ご紹介した素材と暖房方式(種類)を十分に検討されることをお勧めします。